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第9回 アーシングに関するインプレッション

 
 

アーシング。最近はディーラーのオプションでもラインナップされています。
最初から全ての-(マイナス)配線をバッテリーに戻してあげれば必要性は薄れるのでしょうが、
コスト、重量等の問題により大半の車輌がボディアースされています。
ご存知の方も多いとは思いますが、今回はアーシングの性能とボディアースだけのデメリット
そして一番気になる効果をインプレッション致します。

 
  
 
上の写真ですが左がサン自動車工業のBMW専用アーシング&ホットイナズマのセット。
右がホットイナズマハイパーになります。
専用アーシングですとアースポイントも効率の良い場所を考え配線されているので
経済的かつ性能も十分に発揮することが出来ます。
またホットイナズマとは電気の蓄電器であり、電力の安定。バッテリーの寿命の延長などに大きく役に立ちます。
 
 
 
 


それでは今回は98年式の走行3万kmのE36のM3に装着してみましょう。
下からの写真は取り付けの一例です。
車種によりアースポイントは異なります。

 
 
 


まず、装着するに当たりエンジン各部の補器類を外し、アースポイントに配線端子を取り付けします。
このアースポイントは電流の流れを考えポイントを取らないと全く意味がありません。
稀にDIYでアーシングされている方がいますがアーシングの性能を全く発揮していない車輌も見受けられます。
取り付けの際は、+(プラス)配線の経路がどのように通っているかを考え、
アースポイントを取り、どのような経路でバッテリーの-(マイナス)端子に戻すか考えなくてはいけません。

 
  
 
  
 


装着後のインプレッションはアクセルレスポンス、アイドリング安定の向上がすぐに体感できました。
その他の部分に関してはお客様に乗っていただき継続的にインプレッションしてもらいましょう。

 
 

世の中の乗用車の大半はバッテリーを使い蓄電しており、電圧は直流12V(ボルト)です。
バッテリーの+(プラス)端子から電流が送り出され-(マイナス)端子にそのまま
12Vが帰ってくれば電圧損失は0(ゼロ)で理想的なのですが
電流が流れる経路には様々な抵抗があります。
その抵抗とは、電流を流す配線自身、各種電子装置、ボディ等そのほとんどのものが抵抗となっており
各電子装置も直接-(マイナス)端子でアースを取っている訳ではなくボディでアースとっているので電圧損失がおきます。
アーシングの意味の一つとしてアースを取るべき場所に配線端子を付け
直接バッテリーに戻してあげる事で電圧損失をなくそうと考えるものです。

障害物競走がアーシングを施していない車輌、直線のみの競走がアーシングを施した車輌と考えると
どちらが疲れるか?と考えると分かりやすいかと思います。

それではアーシングを装着すれば必ずしも車輌の状態は良くなるのなるのか?
そうともいえないのです。
装着する車輌の状態がどのような状態なのか、どこかに不具合が出ている車輌につけても
全く意味を成さない場合もありますし、逆にかえって調子が悪くなってしまうこともあります。
なのでやむくもに取付する事はお勧めしてはいません。
お客様の車輌を拝見させていただき、ベストな状態での取り付けをお勧めしております。

状態が良い車輌に装着すると始動性、アイドリングの安定、各電装品の安定等の向上に役立ちます。
エンジンパワーが上がるというわけではないですが各々のエンジンが持つ性能を理論値に近づけるといったものでしょうか。

私自身も自車輌に3年前に初めてアーシングを施したのですが、
それ以来アーシングの重要性と必要性を知り、アーシングの必要性のある車輌には必ず装着するようにしています。

外装パーツ等と違い装着後一目でその違いが分かりにくいパーツではありますが
長期的に車本来の持つ性能を保持し続ける縁の下の力持ち的な役割を果たしている重要なパーツだと思います。

ではアーシングとは電圧保持の為だけにありそれ以上のメリットは無いのか?
理論的に考えれば他にもメリットはあります。
ですがここで話すと電気理論の話になってしまい無駄に長くなってしまいますので割愛させていただきます。

当社ではサン自動車工業のアーシングシステムの在庫も取り揃えておりますし
電気理論に基づいたアーシング施工もご要望があれば施工致します。

お気軽にご相談下さい。

 
 
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