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第7回 エアコンのインプレッション
まず、エアコン(冷風)の利きが悪くなった時、エアコンガスが少ないのかな?と思う方が大半なのですが、 まずエアコンガスを疑う前に自分でチェック出来る項目がありますので知っておくと便利です。 1.エアコンヒューズの位置 2.エアコンベルトの識別 3.コンプレッサーの位置 4..コンプレッサーの作動音(ON時にカチッと音がします。) 5.エアコンスイッチのON.OFFスイッチの位置(嘘でしょ?と思われがちですが結構知らない方多いです。) 上記の5点をチェック出来ればエアコンが故障しているのか、 ガスが足りないのかある程度は判別出来るかと思います。 (中には複雑な故障もありますので100%当てはまるわけではないのでご了承下さい。) また、エアコンガスは経年と走行によりどうしても抜けてしまったり、配管内に混入した空気や水分の残留により コンデンサーの熱交換効率が低下し高圧圧力が上昇、その為冷房効果が低下したりしますので、 数年に一度はエアコンオイルの抜き替えと共にエアコンガスを新たに充填すると 冷房効率上昇はもちろんの事、各部の消耗も格段に抑えることができます。 そこで今回はエアコンガスの真空引きのインプレッションをお伝えいたします。 |
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上がエアコンガスを真空引きするバキュームポンプとマニホールドゲージになります。 マニホールドゲージの黄色が低圧、赤が高圧になります。 このマニホールドゲージに示される低圧、高圧の数値からも ガスが少ないのか、故障なのかある程度判断できます。 1.高圧だけが高すぎる場合 2.高圧だけが低すぎる場合 3.低圧だけが高すぎる場合 4.低圧だけが低すぎる場合 5.高圧と低圧の差が無い場合 上の症状をみると重複している箇所もありますがその不良内容は様々 |
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では実際に真空引き作業ですが古くなったエアコンオイルとエアコンガスの抜き取りから行います。 機材をセットしポンプを作動させるとモーターの音とポロン、ポロンという大きな音がしますが徐々にその音が小さくなり 最後にモーターの音だけになったら、配管内は真空になったと判断します。 時間的には約15分〜30分程度で終わりです。 その後、15分ほど各バルブを閉めゲージの針が約−70cmHgを保持していればエアコンガスチャージへ。 針が0cmHgに動くようであればリークしていますので漏れ箇所を探し修理が必要となります。 |
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最初に約1缶(200g)高圧側よりチャージします。配管内は真空ですから自然にガスは注入されます。 その後、wynn's AirConditioning System TreatmentやMicrolon afを注入し エンジンスタート、コンプレッサーを回し、低圧側より 規定量を注入し作業は終了です。 |
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最後に吹き出し口からの送風温度を測定します。7〜10℃が理想的ですね。 但し、車輌の状態、使用状況下により上の温度が当てはまらない場合も御座います。 本格的な夏を迎える前に愛車のエアコン機器、エアコンガスの状態をチェックし、 今回はR134a使用の車輌でのインプレッションでしたがE30の時代まではR12が使用されております。 |
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