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第29回 E30 カブリオレ
昔から御来店いただいてるお客様から電話を頂きました。 こんなやり取りの後、車輌を引き取りに行き、確認すると見事にベルトが千切れ飛んでいました。 |
ファンベルト、ロックしたウォータポンプとタイミングベルトを新品に交換し、エンジンを掛けると・・・ エンジンオイルがヘッドガスケット周辺より滲み出してきました。 原因はオーバーヒートによるヘッドガスケット抜けによるものでした。 |
お客様に、症状を説明し修理内容を相談致しました。 この車輌はカブリオレボディの上、走行はまだ40,000キロ、今となっては希少車ですし、まだまだ走れます。 運良く、腰下には全く被害が出ていないことから、ヘッドガスケット交換作業を依頼されました。 |
シクネスゲージとストレートゲージで測定した所ヘッドの歪みは 基準値内に収まっていた為、ヘッドガスケットのみの交換でオイル漏れは止まりますが 普段、触れる部分では無いので、せっかくですからビッシリとこびり付いたカーボンワニス汚れを 削ぎ落とします。こういった作業がエンジンを組み上げた時のレスポンスの違いに現れてきます。 |
燃焼室内も非常に多くのカーボン汚れが付着しており、ちょっと擦った位では落ちません。 しっかりと汚れを取ることにより、アクセルレスポンスやエンジンの吹け上がりの良さが全く変わってきます。 ガスケットをただ交換するだけではなく、普段、手の届かない部分にしっかりと手を入れてあげる事により、 以前よりもっと良い状態で車を乗っていただければ。と常に思いながら作業をしています。 |
エンジンの各部品を組み、オイルパンガスケットからのオイル漏れも見られたので 交換致しました。同時にオイルプレッシャースイッチも交換です。 オイルパンガスケットも一度エンジンを持ち上げないと交換できない場所なので作業的は慎重に進めます。 最近、この部分からのオイル漏れを起こしているE30を良く見受けます。 気が付いたら早期に手を入れてあげる部分ですし、オイルパンにカーボンスラッジが大量に付着している場合には 同時にオイルポンプの交換を行うことをおすすめ致しております。 |
全ての作業が完了し、最後にしっかりとテストランをし異常が見つからなければ |