【E30 325i Touring】法定12か月点検【91,000Km】
朝メールをチェックするとこんな画像がお客様から送られてきました。
おいしそう・・・
5日の日曜日から一週間かけて北海道ツーリングだそうです。
出発日は仙台までの予定でしたが台風18号の影響を考えて
一気に青森まで北上。
昨日は函館に泊まって、今日は札幌に一泊。
明日は宗谷岬を目指して北海道を駆け抜ける予定のようです。
写真待ってます!
昨年当社で販売したE30 325i Touring。
12か月法定点検で入庫となりました。
24ヶ月・12か月と2種類の法定点検があるわけですが
基本的に12か月点検は24ヶ月点検よりも簡易的な点検と言われておりますが
ネオクラシックBMW等の古いモデルでは、特に点検項目に大きな違いは無く
当社では分解点検を含めた内容で点検を進めています。
点検内容は大きく分けて四項目。
1-エンジンルーム点検
◆パワーステアリング
ベルトの緩み・損傷
◆点火装置
スパークプラグの状態
点火時期
ディストリビューターのキャップの状態
◆バッテリー
ターミナル部の緩み・腐食による接続不良
◆エンジン
排気ガスの色
CO HCの濃度、アイドリング時のCO HC濃度
エアクリーナーエレメントの汚れ、詰まり、損傷
◆冷却装置
ファンベルトの緩み、損傷
冷却水の漏れ
2-室内点検
◆ブレーキペダル
遊び
踏み込んだ時の床板との隙間
ブレーキの効き具合
◆パーキングレバー・ペダル
引きしろ
パーキングブレーキの効き具合
◆クラッチペダル
遊び
切れた時の床板との隙間
3-足廻り点検
◆ブレーキディスク、ドラム
ディスクパッドとの隙間
ブレーキパッドの摩耗
ドラムとライニングとの隙間
ブレーキシューの躍動部分、ライニングの摩耗
◆ホイール
タイヤの空気圧(スペアタイヤ含む)
タイヤの亀裂、損傷
タイヤの溝の深さ、異常な摩耗
ボルト・ナットの緩み
◆ブレーキマスターシリンダー、ホイールシリンダー、ディスクキャリパー
マスターシリンダーの液漏れ
ホイールシリンダーの液漏れ
ディスクキャリパーの液漏れ
3-下廻り点検
◆エンジンオイル
漏れ
◆トランスミッション、トランスファ
オイルの漏れ
オイルの量
◆プロペラシャフト、ドライブシャフト
連結部の緩み
◆ブレーキホース、パイプ
漏れ、損傷、取り付け状態
◆エギゾーストパイプ、マフラー
取り付け部の緩み
遮熱板の取り付けの緩み、損傷、腐食
以上の項目を分解点検していき
点検の結果によって、修理箇所を割り出していくわけです。
2年に一度の24ヶ月点検で車検と同時に整備を行うのも問題ありませんが
古い車であるほど整備内容はボリュームが出ますので
12か月点検を行い、メンテナンスは一年毎に細かく見ていきたいという方には
12か月点検をおすすめしております。
今回の車輛は、足廻りに若干の消耗が見られましたが
コンディションは概ね良好な状態だったので、エンジンオイル交換を実施して納車となります。
オイルエレメントの交換
FUCHS TITAN 10W-40をチョイス。
オイルリセットとインスペクションリセットを行い作業は完了です。
12か月定期点検記録簿をお渡しする時に、
オーナーに将来必要になるであろう整備内容をお伝えし納車となりました。
常に自分が乗っている車の状態を、ある程度把握しながら乗るという事は
異常が出た場合の早期発見にもつながりますので、古いモデルであるほど
こういった点検はこまめにした方が、コンディション良く愛車をキープできるでしょう。
投稿者:autofine at 19:49 | メンテナンス