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2014年07月09日

【E46 M3】各部メンテナンス【77,000km】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

台風8号かなりの勢力のようですね。

嵐の前の静けさといったところでしょうか。横浜は今の時点では霧雨に近い

雨が降ったり止んだり・・・

ニュースでは車が風に押されてコロコロ転がっているのを見て目が点に・・・

お預かりしているお客様の車は、本日から全て屋内に保管しますのでご安心下さいね。

E46 M3の整備ラッシュが続いていますね。

E46全体に言える事ですが、経年と走行距離を考えると

今がある程度ボリュームのあるメンテナンスが必要な時期なのかも知れません。

今回入庫のM3は今まで何度か当社にてメンテナンスが行われておりますが久々の入庫。

大きな箇所からこまかな箇所まで、ある程度手を入れていく必要がありそうです。

パワステポンプの交換。

ポンプ本体からのオイル漏れになります。

メインシャフトからのガタツキも多少でておりベルトの駆動にも影響が出てしまう為

今回は新品に交換です。

リペアキットも入手可能なので、場合によってはオーバーホールも可能になりますので

ポンプ不具合のある方はお気軽にご相談下さい。

ホースは高圧側からの漏れが目立ちますが、低圧側からの漏れもありますので

四本全て新品に交換します。

パワステポンプ新旧。

1.5tオーバーの車体を軽々片手で操作する為に、必要不可欠なパーツのひとつになり

常に油圧を発生させ想像よりもはるかに過酷な状況で

ステアリング操作の快適性を保ってくれているパーツになります。

もうひとつギアボックスもステアリング操作には欠かせないパーツのひとつになりますが

ギアボックスのお話しはまたの機会にでも。

現在のパーツの加工精度は目を見張るものがありますが、製作時のバリは少なからず存在します。

こういったASSYでのパーツ交換の場合、オイルが流れる経路に存在するバリをそのままにし

取り付けしてしまうと思わぬトラブルに見舞われる事もありますので、取り付け前の一工夫も

必要になってきます。

高圧側二本、低圧側二本それぞれ新品に交換。

こういったホースにも言えることですが、

キャップが付いているからと言って内部に異物が入っていないとは限りません。

しっかりと洗浄し、取り付けを行っていきます。

ホースバンド、ワッシャ全て新品に交換します。

ホースの取り付けが終わり、作業完了まであと一息です。

今回はポンプ、ホースを交換していますので、

ギアボックス内に残った古いオイルとスラッジの除去を行います。

完全に古いオイルとスラッジが車外に排出された事を確認し、FUCHS ATF4000を

規定量を満たしていき、しっかりとエア抜き作業を実施し、パワステ部分の作業は完了です。

ファンベルトの交換。

ベルトだけでなく、テンショナーやプーリー、ローラー類も同時に交換します。

エアコンテンショナープーリー新旧。

機械式のテンショナーになります。

テンショナーの消耗よりプーリーベアリングからの異音が出やすく、

テンショナーからの異音だと思っていたら

実はプーリーベアリングのガタツキによる異音だった。

というようなケースもありますので注意が必要です。

エアコンベルトもこの通りの状態です。

ファンベルトテンショナー、テンショナープーリー、アジャスティングプーリー新旧。

ファンベルトテンショナーは油圧式になり、機械式に比べ消耗が進むと

ベルト駆動に影響は大きく出ますので定期的なチェックが必要です。

当然、ファンベルトも交換します。

エンジンを始動し、下からベルトの駆動に振れ等の問題が出ていないかを確認し

作業は完了になります。

DSCの警告灯が点灯した事があるという事で故障メモリーの読み出しを行うと

フロントのスピードシグナルセンサーのエラーコードが残っていた為

センサーの交換を実施。

E46モデルではわりと多いトラブルのひとつになりますね。

取り付け後、エラーコードを消去し作業は完了です。

サイドブレーキ調整。

案外とサイドブレーキの効きが甘いM3を見かけます。

ノッチ調整=サイドブレーキ調整という認識があるとは思いますが

本来のサイドブレーキ調整はこのようにリアのサイドブレーキシュー部分の整備も含めて行っていきます。

サイドブレーキシューは通常のブレーキパッドとは違い、長年使用できますが

どうしても表面が荒れてしまい、ローターとの密着が悪くなってしまいますので

定期的に研磨が必要になります。

ブレーキローター内側、インナードラム内のダストの除去とシューとの接触面を整えていきます。

ここまで表面を整え、元通りに組み直し最後にノッチ調整を行い作業は完了です。

ブレーキフルードの交換。

クラッチフルードも同時に交換。

最後にタイヤ交換を実施。

ワンサイズ幅をアップ。

タイヤ、ホイールのバランス調整をしっかりと行います。

一見、真円を描いているタイヤやホイールですが、

実は、寸法・重さ・剛性といった点でアンバランスや不均一な部分が存在します。

これは、製造工程上どうしても仕方のないことなのですが、

本当に微少なアンバランスでも、不快な影響を及ぼします。

バランスを調整しない状態で走行してしまうと

タイヤが上下や横方向に揺れる、ステアリングがブレる、車体が振動する、

タイヤが偏摩耗するといったような症状が出ますので


タイヤ交換をする際には一番重要な作業のひとつと言って良いでしょう。

せっかく新しいタイヤを装着したので・・・

綺麗に洗浄。

最後にエンジンルーム、下廻りを中心にスチーム洗浄。

今回作業のなかったリアセクションの汚れも丁寧に落としていきます。

最後にテストランを行い、問題が無い事を確認し納車となりました。

またのご来店お待ちしております。

投稿者:autofine at 16:33 | メンテナンス

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