メンテナンスレポート > 【車検整備】E36 M3C 96,000Km【24ヶ月点検】

ページタイトル
過去のメンテナンスレポートはこちら
2013年10月20日

【車検整備】E36 M3C 96,000Km【24ヶ月点検】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

今週は雨が多い日も多く、気温もグッと下がるような日もあるようです。

秋らしさをあまり感じることなく、このまま冬になっていきそうですね。

走行96,000KmのE36 M3C 6MTが車検整備で入庫致しました。

点検を進めていくと、何箇所か不具合が見つかったので

オーナーと打ち合わせし、早速修理開始になります。

まずはエアバックセンサーの不良になります。

エアバックセンサーはステアリングと助手席に付いており

どちらかに異常があった場合メーター上に、写真のように警告ランプが点灯しますが

テスターを使用しないと、どの部位で故障があるのかが分かりません。 

早速、テスターにてしトラブルシューティングを実施。

助手席側のセンサーにエラーコードが残っていたので

一旦リセットし様子を見ましたが、残念ながらすぐに再点灯してしまったので

センサーの交換を実施。 

助手席の着座を検知するセンサーのパーツになります。

フューエルホースの劣化。

E36モデルでは、この箇所からの漏れが非常に多いので

交換の履歴等がはっきりしていない場合は、リフトアップした際には

必ずチェックしておきたい箇所でもあります。 

同様に、リアシート下に設置されているフューエルポンプとレベルセンサーが一体となった

サクションユニットからの漏れも良く見られます。

この部分は過去にホースのクランプ不良によるガソリン漏れの恐れがあるという事で

リコールがあった箇所でもありますが、リコール作業を実施していても

サクションユニット自体がプラスチックで作られている為に

経年と共に劣化し、ヒビ割れを起こし漏れが出てしまう等

トラブルの多い箇所でもあります。

フューエルホースを含め不具合が出ると非常に危険な箇所でもありますので

定期的なチェックと早期のメンテナンスが必要になります。 

本来であればここまで亀裂が入る前に交換を実施したいところです。 

交換と同時に堆積していた汚れを綺麗に洗浄します。 

今回はホースのみの交換でしたが、あまりにもホース内の汚れが酷い場合は

ホースとジョイントされているフューエルラインの交換の必要が必要な場合もあります。 

オイルゲージでオイル量をチェックし、オイル量に問題が無い場合でも

この警告灯が点灯してしまっている時は、センサーに異常があります。 

リセットしても再点灯してしまうので完全にセンサーに異常があるようなので交換を実施。 

M3Cはレベルセンサーはオイルパン底部に取り付けられているので

エンジンオイルを抜いた状態で交換を実施します。 

R2000を実施。

エンジン内に、かなりのスラッジが確認されたので、洗浄回数を増やして

出来るだけ内部のスラッジを排出させます。 

施工後のR2000フィルター。

ご覧の通り、新旧でかなりの違いがあるのが分かりますね。 

オイルエレメントの交換。

少々、オイル交換サイクルが長いようなので、もう少し交換サイクルを短くした方が良いでしょう。 

取り外したセンサーにスラッジが大量に付着しているのが分かります。

この汚れがセンサーの検知異常の原因ではなく、実際にセンサー自体に

不具合が出ているわけですが、こういったスラッジの堆積がセンサーの寿命を

縮めている可能性もありますので、エンジンだけに関わらずオイル交換は

しっかりと定期的に行っておいた方が良いでしょう。 

 

FUCHS TITAN 5W-50を約7L使用します。

ブロアファンが動かず送風が出来ない状態。

ファイナルステージとブロアファンモーター両方共に不具合が出ているので交換。 

ファイナルステージは運転席足元右側に取付されています。 

新品は随分前に新しいタイプに変更されております。

おそらく内部パーツに変更があったようで、新しいタイプは故障も少なく信頼性も高いです。

ブロアファンモーターの交換。

ワイパーはもちろん、ワイパーリンゲージ等を外し、ようやくブロアファンモーターが取り出せるようになります。 

 

ブロアファン新旧。 

ブロアファンの後部にマイクロフィルターが見えますね。

まだ綺麗なので、交換は来年の春で問題無さそうです。 

フロントガラス等、車のウィンドウガラスは絶えず雨や油脂汚れにさらされており、

それが固着すると写真のようにウロコと呼ばれる雨染み(デポジット)や油膜となって視界を悪化させます。 

この状態のままでガラスの撥水コートなどを施工しても、汚れをコーティングしてしまう事になり

効果が無い所か、逆に見えにくくなってしまいますので、しっかりと除去しガラス表面を親水状態にし、

コーティングを実施する必要があります。

 

ガラス専用のコンパウンドでしっかりと丁寧に磨いていきます。

手作業で一見地味ですが、ポリッシャー等を使用するとガラス面に傷が付きますので使用しません。 

ガラス左側が施工後になります。親水状態になりウロコがしっかり取れているのが分かります。 

この状態でしっかりと撥水コーティングを実施し、作業は完了になります。 

全ての作業終了後にテストランを実施。

作業内容によっても変わりますが、数十Kmから数百Kmにかけて

作業箇所に不具合が無いかどうかと車全体のコンディションを確認しながら

テストランをします。その際に作業箇所以外の部分で気付いた点は

しっかりとまとめ、いつメンテナンスが必要になるかもオーナーにお伝えし納車となります。 

投稿者:autofine at 16:32 | メンテナンス

過去のメンテナンスレポートはこちら