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2013年08月23日

【Z3Mクーペ】各部オイル交換/エアコンガススローリーク【E46 330i】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

今月も残す所、あと一週間。

早いものですね。

今年の残暑はいつまで続くのか気になるところです。

走行75,000KmのZ3Mクーペのご来店。

オーナーとの打ち合わせにより、今回はエンジンオイル、ミッションオイル、デフオイルの交換を実施。 

フラッシング剤を入れてアイドリングでエンジン内部の汚れを古いオイルと共に排出させやすくします。

アイドリング中にVANOS部やカムカバーからのオイル漏れがないかどうかをチェックし、

万が一、問題があればオーナーに報告し、今後の対策を打ち合わせします。 

十分にフラッシングをした後に排出開始。

M3C以降はアンダーカバーが付いている為

軽微なオイル漏れであれば、アンダーカバーが受け止めてしまいますので

このようにオイル交換時には、必ず下廻りにもオイル漏れ等の不具合がないかどうか

チェックします。 

古いオイルを排出している間にオイルエレメントを交換。

古いエレメントがずいぶん汚れているのが分かりますね。 

ポタポタとオイルが落ちている状態ではまだドレンボルトを締めてはいけません。

細かいようですが、しっかりと古いオイルを車外に排出する事により

新しく入れるオイルの性能を十分に発揮出来るようになるわけです。 

チョイスしたエンジンオイルはFUCHS TITAN 5W-50

エンジンのフィーリング向上はもちろんの事、内部の清浄効果や汚れの内包力等

非常にパフォーマンスの優れたオイルです。 

ギアオイルより粘度は低く、ドレンボルトもミッション本体の真下に付いているので

古いオイルやスラッジは抜けやすいですが

出来るだけ粘度を低くする為とスラッジを落としやすくする為に

走行後の油温がある程度高い状態で排出すると良いでしょう。 

チョイスしたオイルはFUCHS ATF4000。

SMG搭載モデルにお乗りの方にも好評なATFになります。 

デファレンシャルオイルの交換。

差動装置として常に高負荷がかかる箇所なので

使用されているオイルの粘度はかなり高い為

冷間時には排出がしにくく、適切な交換をしないと古いオイルが排出しきれないなんて事も

多々あります。

必ず油温が高い状態で、交換する事により古いオイルとスラッジの確実な排出が可能になります。

今回使用したオイルはFUCHS HLS 95W-140

エンジンパワーを確実に後輪に伝えるハイスペックギアオイルです。 

全ての作業が終了し、オイルリセットとインスペクションをリセット。 

約3,000Km走行するとインジケーターが一コマ減ります。

オイル交換後は必ずリセットをし、次回のオイル交換の目安にし

うっかり無交換で走行を続けてしまったというような事がないようにしましょう。

Mモデルであれば推奨オイル交換サイクルは3,000〜5,000Kmになります。

二コマ消えたら要注意ですね。 

全ての作業が終了しテストラン。

さすがにエンジンオイル交換だけではテストランはしませんが

ミッション、デファレンシャルといったオイルを交換した場合には

必ず実施し、問題が無いかどうかをチェックします。 

E46 330iの入庫。

走行距離は約70,000Kmでオーナーは来店2週間前程に購入したばかり。

無料点検での入庫でエアコンの効きが悪いとの事で検査を実施。 

外気温は30℃を表示してますが、体感温度はそれ以上… 

エアコンMAXの状態でこの温度は高すぎです。

コンプレッサーは回っているので明らかにエアコンガスが少ない為、冷却が行われていないのは

すぐに判明しましたが、冷媒経路を検査しても全く漏れている形跡が無く

漏れ箇所の特定の出来ないスローリークと判断。

リークテスターにも反応せずに何年、何か月とかけ徐々に冷媒ガスが漏れていく

この現象は修理する側としては最も厄介な症状と言えるでしょう。

このような状況なので、今回は冷媒経路の真空引きを行い

古いガスとエアコンオイルを入れ替え様子を見るという形でオーナーと打ち合わせしました。 

冷媒ガスはR134aを使用。 

メタライザーACを使用。

コンプレッサーを円滑に駆動させると共に、冷却効果を高めてくれる

非常に優れたエアコンオイルになります。 

エアコンガス入れ替え後は3.5℃まで冷えるようになりました。

作業後に再度リークテスターで検査しましたが、現在の所漏れ箇所は見当たらず。

オーナーには作業前に状況はお話ししていましたので、今回はこれで納車となりました。 

投稿者:autofine at 10:27 | メンテナンス

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