【車検整備】E53 BMW X5 4.8is【24ヶ月点検】
こんにちは。オートファイン@横浜です。
先日の休みの間に行った箱根の花火のワンショット。
何と15年振りに花火を見ましたが、今の花火はハートや星、魚の形をしたものがあるのを知り
びっくりしました。
打ち上げが難しいらしく、最初はなかなか真正面に上がらずに何の形をしているのか
さっぱり分かりませんでしたが、風の吹く方向を考えて打ち上げ
徐々にその形が何か分かってきた時には感心させられました。
昔ながらのものを大事にしながらも、新しい事にチャレンジしていく精神は
見習わなければと、改めて思いました。
X5の車検整備。
こちらのX5は排気量4,800ccのisモデル。
E53の中ではトップグレードモデルになりますね。
走行距離は51,000Km。
ワンオーナーで普段から当社でメンテナンスを実施している車でもあり
不具合箇所は見当たりませんでしたが、オーナーとの打ち合わせの結果
各部オイルのリフレッシュと外装のリフレッシュをメインに作業を進める事に決まりました。
まずはエンジンオイルの交換。
R2000を施工します。
車検毎の二年に一回の施工で、エンジン内部はスラッジの堆積も少なく
軽やかなエンジンのフィーリングも体感出来るのでおすすめの作業になります。
古いモデルから現行モデルまでに対応した様々なアタッチメントは
当社に全て揃っていますので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
もちろんエレメントは新品に交換。
エンジンオイルはFUCHS TITAN 5W-50をチョイス。
さすがV8の4,800cc360馬力、8リッターのオイルをグイグイと飲み込みます。
ATFの交換。
二年前にクランクシャフトシールからのエンジンオイル漏れ修理時に
一度ATFは交換しているので
二年振りの交換になります。
前回は30,000Km前半での交換だったので、期間も距離も丁度良い頃合でしょう。
この状態でしっかりと時間をかけATFを排出します。
古いオイルパンガスケットは必ず新品に交換します。
余談ですが、たまにオイルパンガスケットをそのまま使用しているのか、
漏れているのを強引に止めようとしたのか分かりませんが、
周囲をぐるっと液体ガスケットで、てんこ盛りになっている車もわりとありますので
車輌購入時やATF交換がどのように行われてきたかは、把握しておいた方が良いかもしれません。
ATストレーナーも交換。
細かいパーツですがスラッジ集塵用のマグネット、Oリング、ドレンボルト等も新品に交換。
FUCHS ATF4000をチョイス。
デファレンシャルオイルの交換。
粘度が高く排出しにくいオイルなので
排出前に必ず油温を上げる事で、出来るだけ内部のスラッジも輩出できるように心がけます。
チョイスしたオイルはFUCHS HLS90 75W-90
スタンダードモデルで多く使用しているオイルですが
極圧性能も高く、後輪にしっかりとエンジンのパワーをダイレクトに伝えてくれます。
ブレーキフルードの交換。
OMV DOT4を使用。
圧送にて新しいフルードで古いフルードを押し出し入れ替えます。
交換前。
交換後。
古いフルードは廃棄する前に、必ず汚れ具合を確認し
ブレーキライン内に異常な錆の発生等がないかを確認します。
冷却水の交換。
フラッシング剤を入れアイドリング状態で冷却経路の汚れを浮かせた後
圧送で一気に古い冷却水を車外に排出します。
入れ替わりに新しい冷却水を入れ、冷却経路にエア溜まりが無いかどうかをチェックし
しっかりと冷却水が循環しているかテスターをつなぎ確認します。
エアコンガスとオイルの交換。
エアコンの効きはもちろんの事、コンプレッサーの異音防止や寿命も長くなり
定期的に入れ替えをおすすめしています。
点火プラグの交換。
V8エンジンなので一気筒程度が調子悪くても気付かない事もありますので
古いプラグの状態はしっかりとチェック。
少しでもおかしな燃焼跡があれば、徹底的に検査をしますが
ここでも各気筒の燃焼状態を確認出来るテスターが必須になってきます。
外装のリフレッシュ。
今回はウェルムのガラスコーティングでフィニッシュになりますが
コーティングする前のポリッシュ作業が非常に重要になってきます。
ウォータースポットと小傷が目立つので、ポリッシュで全て除去。
バフの目の粗さ、ポリマー剤の粗さを段階毎に変えていき
クリア層に浸透してしまった染みや、小傷によって出来てしまった段差を
平滑にし、艶を出していきます。
この作業が一番時間がかかる所であり
クリア層を無駄に削り過ぎないようにもっとも集中力と技術力が要求される所でもあります。
ポリッシュ後。
雨染み、小傷はすっかりなくなっているのが分かります。
ここまでしっかり磨んだ後、ボディを指の腹で触れると塗膜に指が吸い付くようになるのが良く分かります。
そのような状態になって初めてガラスコーティング剤が密着してくれるという事です。
適切にポリッシュされた塗装面で無いと十分に効果が発揮されないガラスコーティングでもあるウェルム。
熟練された磨き手とタッグを組んで、初めてその性能が発揮されるというわけです。
最後に車検場に持ち込み、車検を取得。
新しい車検証と定期点検記録簿をオーナーにお渡しして納車は完了。
投稿者:autofine at 12:16 | メンテナンス