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2013年08月09日

【車検整備】BMW 116i【24ヶ月点検】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

News&Topicでも告知しましたが

オートファインの夏季休業は12日(月)〜15日(木)までとなります。

休み期間中は電話での応対は出来ませんので

何かあった場合はinfo@autofine.comまでご連絡下さい。

16日(金)から順次ご連絡させていただきます。

宜しくお願い致します。


ムシムシと暑いですが、

川辺の風は爽やかで気持ち良く、時間を忘れぼーっと水面を眺めるのも良いものです。

休み前の納車ラッシュ中。

こちらの116iはE30 M3オーナーのセカンドカーで当社販売車輌。

今回は車検整備での入庫になります。 

走行距離は27,000Kmで2010年式なので今回が初めての車検。

まずはタイヤを外し各部をチェックし、整備必要箇所を拾い出し

整備メニューを作成し、オーナーと打ち合わせの結果

今回の整備メニューは

エンジンオイル交換

ATF交換(全量交換)

ブレーキフルード交換

冷却水交換

デファレンシャルオイル交換

エアフィルター、エアコンマイクロフィルター交換

助手席側サイドミラーサポーティングリング破損交換

リコール 外-1912をオーナーの代理でメーカーに作業依頼

以上が今回のメニューになります。 

まずはエンジンオイル交換。

エンジンはN43型の直列四気筒エンジンを搭載。

かなり軽く回るエンジンなので、オイルのチョイスでガラッとフィーリングが変わる面白いエンジンです。 

この年式になると真下にドレンボルトが付いているので

オイルの排出もしやすいですね。 

ポタポタと垂れている間は、しっかりと排出を続けます。 

オイルエレメントはもちろん交換。 

今回チョイスしたオイルはFUCHS TITAN 10W-40。

スタンダードモデルにお乗りの方にかなりの好評をいただいているオイルですね。

清浄効果も高く、エンジン内のスラッジの除去と内包力が強く

定期的に交換するにもコストパフォーマンスに優れた非常に良質なオイルです。 

この年式になるとオイルレベルゲージは付いていないので

メーカーが指定しているオイル量を入れつつ、メーター上でも量を確認します。 

ATFの交換。ステップトロニック付きの6ATですが問題無くATF交換は可能です。 

この状態で一晩放置し、出来るだけフルードを排出します。 

オイルパンとATエレメントが一体になっているので

ATF交換時には必ず新品に交換します。 

まだ走行27,000Kmなので大量には出ていませんが

スラッジの量はそれなりに出ていますね。

走行20,000Km台で一度交換しておくと、

50,000Kmを超えてからのシフトフィーリングの低下が大幅に減少される事も多いです。 

もちろん色々なケースでオイルパン自体が破損して必要になるというケースがありますので

一概には言えませんが

メーカーではATF無交換と言われているのにもかかわらず

本国オーダーでもなく、注文した翌日にはエレメントが入庫するという事実。

新しくオイルパンをセットしATFを入れます。

もちろん他モデルと変わらずにATF温度を管理しながらの油面調整が必ず必要になります。 

ブレーキフルードの交換。

かなりの紅茶色で劣化しているのが良く分かります。

ブレーキフルードは吸湿すればするほど、このように茶色く変色が進みます。 

圧送で新しいフルードをフルードラインに送りながら古いフルードを車外に排出します。 

もちろん、タンク内のフルードもしっかりと入れ替えるのを忘れずに。 

冷却水の交換。

フラッシングし内部の汚れを浮かせ、

圧送にてウォーターライン内の古い冷却水と汚れを全てを社外に排出し

新しい冷却水を入れ防錆処理を施します。 

運良く?カーボン部分には被害が及ばなかった

サイドミラー部分のパーツ交換。 

ミラー部分を分解しパーツを入れ替えます。 

元通り組み直して作業は終了。 

エアコンマイクロフィルターの交換。

花粉症の方は花粉が飛び始める前と終了後の年二回交換される方も。

そこまで高いパーツではないので、少なくとも一年に一度の交換が望ましいでしょう。

結果ブロアモーターの負担も軽くなり、寿命も延びるでしょう。 

エアフィルターの交換。 

こちらも定期的に交換すべきパーツですね。

すぐに確認出来る箇所ではありますが

なかなかご自分でコマメに見られる方は少ないようです。

目詰まりが始まったからと言ってすぐに不具合が出るわけではありませんが

そのダメージはジワジワと蓄積していくダメージになりますので

気が付いた時には、エアフィルターから吸い込んだ汚れがとんでもない不具合を引き起こす事もありますので

しっかりと定期的にチェックしましょう。 

全ての作業が終了し、車検場へ。

再検査にならないように事前に全ての項目をチェックし、調整が必要な箇所は

規定値に必ず調整しておきます。 

リコールはメーカーに依頼し作業は完了。

今回のリコール 外-1912は電源供給システムの不具合箇所の改善。

最悪の場合走行中にエンジンが停止してしまう事もあるようです。

同様のリコールは23車種に及ぶようなので、まだの方は早めに対応してもらった方がいいでしょう。

投稿者:autofine at 12:21 | メンテナンス

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