【BMW E36】エンジンオイル.ATF交換【ALPINA B6 2.8 Touring】
こんにちは。オートファイン@横浜です。
春特有の強風が続いていますね。
暖かくなってきてありがたい気持ちで一杯ですが
コンタクトレンズ常用者としては本当につらい毎日です。
本日は当社で販売したB6 2.8の定期点検作業になります。
97年式走行94,000Km。
定期点検は24ヶ月点検内容を基本としてオーナーの気になっている箇所を併せて点検。
定期的に入庫していただいているので大きな不具合は見つからず、今回はエンジンオイルと
ATFの交換作業を実施します。
まずはエンジンオイルの交換。
フラッシング剤を入れ、アイドリングでエンジン内部のスラッジを排出しやすくします。
アイドリング時間は最低でも10分間。
エンジン内部の汚れが酷い場合は、アイドリング時間を長めに取ります。
フラッシングが終わったら、すぐにエンジンオイルの排出作業。
時間の許す限りドレンボルトは付けずに古いオイルを排出します。
オイルエレメントは毎回交換が基本になります。
2回に1度の交換でも良いと推奨しているショップもあるようですが
目はかなり細かいので、5,000Kmを超えた辺りから確実に目詰まりし、フィルターとしての機能は期待出来なくなります。
使用オイルはFUCHS TITAN 10W40。
スタンダードモデルに使用しても評判の良いオイルです。
エンジンのレスポンスが良いだけではなく、エンジン内部のスラッジを良く落とし、そのスラッジを内包し
エンジン内部に付着させにくくさせる効果がありますが、
最近メーカーで採用されているロングライフオイルではありませんので定期的な交換が必要になります。
ATF交換。
交換方式は全量交換になります。
この車は二年振りの交換になります。交換サイクルとしてはバッチリですね。
ここでもATFを排出する時間が大事になってきます。
出来るだけ古いオイルを排出する為に、当社では閉店前に排出作業を開始し
翌日までこの状態にしておくとオイルパン1/3程のオイルが溜まります。
二年でオイルパン内のマグネットはスラッジで覆われている状態です。
もちろんATエレメントは新品に交換。
右側の古いエレメントが黒く見えるのはスラッジによるものです。
オイルパンは洗浄油で綺麗にした後、水洗いし水分を飛ばし、新しいガスケットを使用し
ミッションに取り付けます。
使用されているミッションによって注油口は変わります。
使用オイルはFUCHS ATF4000。
まずはオイルパンを取り付けた後、溢れるまでATFを注入し、エンジンを始動。
初回の注入のみではATF量が不足しているので、エンジンを始動しながら油面調整をしなくてはいけないのですが
ATF温度が一定の温度以上になってしまうと、膨張し正確な調整が出来なくなってしまう為
ATF温度を管理しながら油量を調整していきます。
何度か調整を繰り返した後、テストランを実施しシフトチェンジに問題が無いかを確認し
作業は終了。交換後はシフトアップダウンのタイミングやカッチリ感が体感できるくらいに良くなりますね。
投稿者:autofine at 12:56 | メンテナンス