【Mクーペ】VANOSオイル漏れ修理etc,,,【Z3】
こんにちは。オートファイン@横浜です。
最近、寒暖の差が激しく春の到来をしみじみと感じますが
久々に風邪を引いてしまいました。
流行っているようなので皆さんもご用心下さい。
県外から初めてのメンテナンス入庫のZ3Mクーペ、走行45,000Km。
各部の目視点検とテストランで不具合箇所を見つけていきます。
ベルト部分からの異音。
原因はテンショナーとベルトを駆動する為のプーリー類が原因です。
全てのプーリーが同じように消耗するケースは少ないですが
異音箇所のみの交換というのは、すぐに異音のでる事が多いので
二重工賃がかからないよう、必ず全てのプーリーを交換しましょう。
VANOSからのオイル漏れ。
今まで何度もブログで取り上げてきているVANOSオイル漏れですが
エンジンフードを開けパッと見ただけでは、オイル漏れが起きているかどうかの判断はつきません。
このようにVANOS下部を確認し、漏れの判定をしますがカムカバーからのオイル漏れも
この箇所に集まりやすいので、漏れ箇所の即断が付き難い所でもあります。
あまりにもオイル漏れ箇所が多い場合は、一度洗浄し漏れ箇所の特定をすることもあります。
今回のオイル漏れは、VANOS本体からではなくソレノイドカバー部分からのみだったので
漏れ検査もスムーズに進み原因追求出来ました。
VANOSのエレメントも定期的に交換しましょう。
高圧で動作している箇所なのでちょっとしたスラッジが故障の原因となる事もあります。
Mシリーズに装着されているVANOSは、そのポテンシャルを発揮する為の重要なパーツとなりますので
オーナー自身の細やかな気配りも大事になってきます。
ガスケットとOリングの交換。
一番右がVANOSエレメントの新旧比較になります。
二年に一度くらいの交換をおすすめします。
新旧ガスケット。
VANOSソレノイドカバーを固定しているボルトはアルミ製になるので
規定のトルクを守らないとボルトをねじ切ってしまうので注意が必要になりますし
規定トルク以下だと再度オイル漏れが発生します。
安易に取り外して目も当てられない状態になってしまった車輌も稀に見ますので
修理はプロの手に任せた方が無難な箇所ですね。
エンジンオイルを排出。
R2000の施工。
エンジン内部のスラッジを除去します。
Mシリーズのようにエンジンの出力が高い車ほど、作業後の効果が分かりやすいですね。
施工後のR2000のフィルターになります。
茶色に変色しているのはエンジン内部のスラッジを吸着している為。
オイル交換のサイクルが適正であっても、どうしてもこのようにスラッジは発生してしまうので
定期的にエンジン内部を洗浄する事により、車本来のフィーリングを保つ事が大切になってきます。
オイルレベルセンサーからのオイル漏れ修理。
オイルレベルセンサーASSYで交換。
どこかで一度取り外ししているか交換した時に無理に押し込んだか。
Oリングの切れ方が自然ではありません。
ユニバーサルジョイントの交換。
エンジンのパワーを受け止め、プロペラシャフトに伝える重要なパーツになります。
ユニバーサルジョイントが正常に働いていないと、シフトチェンジ時のショックや、アクセルONOFF時の
不安定な車の挙動等が出てきますので、交換の必要性があると判断された時は
必ず交換するようにした方が良いですね。
一見、問題無さそうに見えますが…
このように亀裂が入っています。
走行中はエンジン回転数に合わせ、常時回転している箇所なのでこのように亀裂が出てくると
亀裂箇所からあっという間に劣化がはじまります。
ユニバーサルジョイントが断裂なんて事になってしまうと大事故につながりますので注意しましょう。
ブレーキフルードの交換。
4輪圧送後にクラッチフルードも交換。
クラッチフルードの交換はあまり一般的では無いようですが
交換後のクラッチの切れの良さがかなり体感できる作業になります。
ブレーキフルードと同じサイクルで交換してあげると良いでしょう。
冷却水の交換。
圧送でラジエター内だけでなく、エンジン内部の古い冷却水も排出させます。
排出後は防錆処理をし、新しい冷却水を注入します。
一年に一度、交換してあげる事により冷却経路の汚れの付着や錆の発生を抑止し
冷却性能の低下を防ぎます。
全ての作業が終わりスチーム洗浄。
今まで蓄積されていた汚れと古いオイル漏れ跡等を残さないよう徹底的に洗浄します。
そうする事により、何かあった場合のトラブルシューティングや新たに発生したオイル漏れ箇所の特定等を容易にさせます。
投稿者:autofine at 12:02 | メンテナンス