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2013年02月18日

【納車前整備】BMW E36 M3【24ヶ月定期点検】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

本日は冷たい雨が降り、厳しい寒さが身に染みる一日ですね。

2月も半ばになり、もうすぐ春という言葉も耳にする事も多くなってきましたが

まだまだ寒い日が続きそうです。

先月売約となったM3の納車前整備。

まずは整備前に各部をチェックし、交換必要性のあるパーツを調べます。

メカニックの経験、テスター、測定機器、テストラン等をフルに活用し検査をし

必要不可欠な整備を新オーナーと打ち合わせしながら進めていきます。 

消耗基準値が決められているパーツは、全て測定機器を使用しこのように

数値を計測し、交換が必要かどうかを判断していきます。

また交換が今現在必要でない箇所に関しても、どれくらいの期間や走行距離によって

交換が必要になるかを乗り方を伺った上で予想し、将来必要になるであろうメンテナンスメニューを新オーナーに伝え

負担にならない維持計画も打ち合わせしていきます。

今回のM3は点検の結果

エンジンオイルの滲み

ファンベルト廻りの消耗

エアフィルター、エアコンマイクロフィルターの汚れ

ウォーターポンプからの異音ガタ

プラグの消耗

ロアコンブッシュの消耗

フロントブレーキパッドの消耗

以上が、当社メカニックが施工した24ヶ月点検で交換が必要であると判断されました。

もちろん各部のオイル交換、冷却水交換は基本整備になりますので実施予定になります。

オイルの滲みを放置する事によって起こる二次不具合をオーナーに伝え

プラグホールガスケットとセットで交換します。 

ベルトは発電、パワステ、エアコン、冷却の正常な作動に大きく関係してくるパーツになります。

消耗度合いと交換時期の正確な判断は脱着しての目視でのヒビ等の断裂や伸びの確認が必要になります。 

目詰まりが進みそのまま使用しても、すぐに車に影響が出にくい分

影響が出た時には大きな故障となってしまう事が多く、定期的な交換が必要不可欠なエアフィルター。

社外品でよくある湿式(オイルを塗布するタイプ)は余程コマメに洗浄が出来る人で無い限りは

使用は避けた方が無難です。 

ブロアモーターの寿命等にも影響が出てくるエアコンマイクロフィルター。

年に一度は交換をしましょう。 

ウォーターポンプ、サーモスタットは正常に作動しているかどうかを

テスターを使用しながら、様々なシチュエーションでのサーモの開度テストや温度の変移、

メカニックの経験値による異音やガタの良否判定により交換が決まります。

目視による焼け具合により良否判定が可能になるパーツですね。

イグニッションコイルまで外さなくてはプラグの判定は出来ません。 

ベルトを駆動させる為のローラーとテンションを一定に保つためのテンショナー。

精度の高いベアリングが組み込まれたローラーはベアリングの消耗が進むとブレながら回転する事になり

ベルトの脱落や断裂を引き起こす可能性があります。

60Km/h程度の速度であっても走行中にそのような事態になった場合の損害は甚大です。

テンショナーは現在油圧式になっており、ベルトが徐々に伸びていっても一定のテンションで

張り続けられるような構造になっています。

もちろん再使用不可。交換時期を見誤らないようにしましょう。 

ロアアームコントロールブsッシュ。

BMWでは交換の頻度が高いパーツです。

後述するOEMパーツにも様々なシリーズに対応したものが販売されており

乗り心地だけでは無く自分と他人の命にも関わる大事な足廻りのパーツです。 

走る、止まるに絶対欠かせないパーツですね。

このまま取り付けるのでは無く、ローターの状態に合わせて面取りを行い

異常磨耗やブレーキの鳴きが出ないように工夫が必要です。


ご存知の方も多いと思いますが

当社は基本的に全てのパーツはBMW純正品を使用します。

純正品より安価なOEMと謳われているパーツも現在多く流通しており

格安OEMと謳っているパーツを見てみると粗悪な素材や手法で製造された、

ただのコピー品がOEMとして販売されているケースが非常に多く存在します。

OEMという魔法の言葉を使う事によって、

安心感を生み出すという販売手法が存在する事は同業者としては残念な事です。

またOEMパーツは日本国内で正規に販売されている事は非常に稀で

そのほとんどが、ショップやパーツ問屋の自社輸入により日本に入ってきているのが現状です。

精度も様々、取り扱いをしている問屋も良いのか悪いのか判断がつかない事や

使用してみてあまり良くなかったなんて事も良く聞きます。

もちろん、なかには純正と変わらないという声も聞きますが

使用するパーツに、『もしもの可能性』があっては決していけないのです。

もちろんBMW純正品にも初期不良があることはありますが、メーカーは迅速に対応してくれます。

国内に在庫が無い場合であっても緊急便で航空輸送も可能になります。

ショップや問屋レベルだとなかなか一つのパーツに対してそこまでの対応をしてくれる所は少ないでしょう。

そういった点が、当社が純正品にこだわる理由になります。

投稿者:autofine at 17:40 | 納車整備・24ヶ月点検

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