【事故修理】E46 318i Touring【落石注意】
明日は久しぶりに釣行予定です。
ヒラメ、アオリイカの予定なのですが朝の6時から12時間の通し釣りです。
強風や雪で、ここ2ヶ月ほどの釣行予定が全て潰れてしまっていたので楽しみです。
釣果が良ければご報告出来るでしょう。
本日はE46 318i Touring。
年明け早々に入庫。走行中に落石に乗り上げてしまったとか。
パッと見はそこまで被害は酷く無さそうですが・・・・
バンパー下部、オイルクーラー周辺に損害が見られますね。
ラジエターもかなり押されているのが分かります。
パワステホースは断裂し、ここからオイルが漏れパワステ機構は機能しない状態に。
パワステのホースパイプが潰れてしまいパワステポンプを突き上げてしまっています。
かなりの損傷がみられますが、ここで問題になってくるのはボディダメージがあるかどうか。
こういった修理の場合、損傷が出たパーツは基本的に交換をすれば元に戻ります。
大事なのはボディダメージの有無。
ボディダメージがあった場合、そのままパーツを取り付けしても真っ直ぐ走らなかったり、
交換したはずのパーツの消耗が早まったりと必ず弊害がでます。
見て判断できる損傷箇所の拾い出しだけではなく、必ずボディアライメント測定をし
ボディやアクスルキャリアに歪みやズレが生じていないかを確認し、問題が無い場合は
パーツの交換を開始します。
問題がある場合は、必ずボディアライメントの修正を行ってから作業を進めます。
安易にパーツだけの交換は絶対に行わないようにした方が良いですね。
幸いにもこの車はフロントアクスルにまで損傷が無く、パーツの交換で作業は完了しそうです。
プーリー回転部のブレがかなり酷く、まともにベルトをかけられない状態。
フロント部分は外せる箇所は全て外し、表面上からでは見えない損害が無いかも確認しながら作業を進めます。
LLCの漏れがジョイント部から見られたのでアッパーロアホース共に交換。
オイルクーラー交換。
ラジエター交換。
コア部分の損傷はこの通り。
コアの修理も可能ですが、正直新品を交換するのとそこまで値段は変わりません。
例外もありますが基本的に、ラジエターの修理はすでに生産中止されているモデルでのみ考えた方が良いでしょう。
パワステオイルは高圧側ホース全てを交換。
パワステオイルの交換。
ほぼ全てのオイルが漏れましたが、ギアボックス内のスラッジを除去し
新油を注入します。FUCHS ATF4000を使用。
バンパー部分は新品に交換。
完成まであと少しです。
LLCを注入し、エア抜き後
漏れが無いかどうかを確認。
真空引き後、こちらも漏れが無いかどうかを確認し、エアコンガス注入。
これでやっと動かせるようになりました。
バンパーの取り付けも問題無く終わり、あとはアライメントの調整で作業は終了です。
今回のようにボディや足廻りに衝撃が伝わるような事故修理の場合、必ず最後に4輪アライメントの測定と調整を行います。
この場合、メーカー指定の基準値に合わせテストランをし確実に走行に問題が無いかを
確認しなくてはいけないので、各部のブッシュの消耗具合も把握していなくてはいけません。
あまりにもブッシュの消耗が激しい場合はブッシュも交換し、走行に問題ないかを確認します。
冒頭でも述べましたが、
アクスルキャリアやボディフレームに損傷が出てしまっている可能性のある場合の修理は
まずはボディに歪みやズレが出ていないかを検査する事が大事です。
しっかりと検査の出来るショップで修理をする事をおすすめ致します。
投稿者:autofine at 14:42 | メンテナンス