【BMW E30】点火不良修理 トリップメーター修理【M3 ALPINA】
こんにちは。オートファイン@横浜です。
本日の横浜は生憎の冷たい雨ですが、寒さにめげずに
お預かり車輌、売約車輌の年内納車に向けてピッチを上げて進めています。
E30 ALPINA B6 2.7の点火不良修理。
コンディションが良い状態でもアイドリング時は、乗り手をやる気にさせてくれる少々荒々しくも心地良い
エンジンの脈動を感じさせてくれるモデルなのですが、検査を進めていくと明らかに6気筒中の1気筒が動いてないような症状。
プラグコードを順番に触って確認すると、調子が良くなったり悪くなったりを繰り返す箇所を発見。
原因は写真の通り、プラグコードの断線でした。
現在のモデルの殆どはダイレクトイグニッション化されており
プラグコードが使用されていないので、このような断線による点火不良は起きませんし、
電圧のロスが少なくなり、燃焼効率等もあがるといったメリットがありますが
ダイレクトイグニッション自体の消耗や、点火制御をしているセンサー系統の複雑な構造により
テスターやオシロスコープが必須なトラブルシューティングが必要になり、
例外もありますが、このようにディストリビューターを使ったモデルの方が
今回のケースのようにはるかに早く原因が分かる事が多いでしょうか。
ダイレクトイグニッション自体の不具合が多く確認されているモデルは、E46が当社では多いですね。
プラグコード・センターコードを交換した所、不調が嘘だったかのようなアイドリング音を聞かせてくれました。
ここでの守るべきセオリーは1本が駄目になったら、全てのプラグコードを交換するという事。
同じようにエンジン内の熱気に他のコードも晒されていますので
安易に1本だけ交換という選択肢をチョイスする事は愚かな事です。
こちらのE30M3はトリップメーターが動かなくなり修理入庫。
E30系では良く見られる症状ですね。
原因は分かっているので、メーターを分解。
この作業はメーターパネル内に指紋や埃が残ってしまうと、運転中にかなり目に付き
運転自体に支障が出る事もあるので、出来るだけ清潔で静電気が発生しない場所で
慎重に作業を進めていく事が大切でしょう。
トリップメーター不良の原因の多くは、内部のギア欠けによる不具合が良く見られます。
この症状でメーター自体の交換というのは、あまり意味の無いコストのかけ方になりますので
内部のギアのみを交換します。
古いギアは経年により樹脂自体が劣化し変形と欠けが目立ちますね。
この症状はE24・E28・E30に見られますが、年式モデルによってVDO製、MOTO製のメーターが使われており
大きさやギア枚数等が違いますので、交換時にはギア自体の確認後、パーツオーダーをした方が確実でしょう。
投稿者:autofine at 14:05 | メンテナンス