【E10 Restoration Second Edition】1971y 2002tii レストアFileNo.1【Round Tail】
タイトル通り、二台目のマルニレストアに取り掛かっております。
一台目の74y tiiも順調に作業は進んでおり、現在の様子は下の写真の通りで
8月中にはボディレストアも終了し、こちらに戻ってきそうかなといったような状況です。
74y tiiはボディレストアが終わり次第、また詳細をブログにアップしますね。
73y E10 2002 tii 2Dr SportSedan
Engine 1,990cc 4cylinders 130PS/5,800rpm
GearBox 4Speed MT
後期型との大きな違いは言うまでもなく丸いテールランプでしょう。
その他にアルミグリル、分離型ダッシュボード、ブラックメーターパネルなどの違いがあります。
今回はこの車輛をベースにして、フルレストアを実施していきますので
マルニファンの方は要チェックしていて下さい。
予定しているレストア内容は後記します。
それでは今回予定しているレストア内容を部位ごとに説明していきます。
★ボディ★
No.1・・・フレーム・下廻り
総剥離(剥離作業が進むごとに写真はブログでアップします。)⇒
フロアやフレーム部分の腐りは板金溶接にて完全に修復。
(剥離後に腐りがあまりにも酷い場合はNewパーツを使用して溶接)⇒
研ぎ⇒プライマー処理⇒サーフェーサー処理⇒シーリング処理⇒アンダーコート⇒
本塗装(タイヤホイールハウス内のみ、下廻りフロアはアンダーコート処理)
No.2・・・外装・室内・エンジンルーム・トランクルーム・ボンネット/トランクフード
総剥離(こちらも剥離作業の進行状況はブログにて)⇒
板金(ボディパネル、ドア、ボンネット/トランクフードに関しては水の浸入によって
腐りの出やすいポイントを確認しましたが、酷い穴あきも無く使用出来そうなので
出来るだけパテの使用しないハンダ板金で仕上げを行いマルニ本来の美しいボディラインを
成形していきたいと考えています。)⇒
研ぎ⇒プライマー処理⇒サーフェーサー処理⇒研ぎ⇒本塗装
(トランク内は一部をチッピングコートし、その上から本塗装で仕上げます。)
プライマー・・・R-M ユーロフィルクロムフリーウォッシュプライマー
サーフェーサー・・・R-M プロフィラー グレイ(厚膜仕様)
アンダーコート・・・ヘンケルテロソン Terotex-Record 2000HS
外装塗料・・・R-M DIAMONT(BMW純正)
以上の工程と部材を使用してボディは仕上げていく予定です。
外装の色に関しては純正ソリッド色を塗る予定ではありますが検討中です。
この色に!!というようなリクエストがあれば是非。
No.3・・・ボディ装飾品
前後バンパー&オーバーライダー
⇒錆・腐りは少ないのでリクロームにするか新品に交換するかは検討中
どちらにしても新品の輝きを取り戻します。
バンパーとオーバーライダーのラバーストリップは前後ともに交換。
アルミモール・ボディサイドモール・サイドシルモールは全て交換。
ドアハンドル、ミラーといった小物パーツもリクロームか新品かで検討中です。
ドアウェザーストリップ交換。
F・Rウィンドウガラスウェザーストリップとウェザーストリップの化粧モール交換。
フロントグリル交換。
前後ライトベゼルはリクロームか交換で検討中。
各レンズ類(ヘッドライト/ウィンカーレンズ/テールレンズ/ナンバー灯)交換。
ナンバー灯に関してはASSYで交換。
各パーツを固定するナットボルト類は全て新品に交換。
現在はクロモドラの13インチホイールが装着されていますが変更する予定です。
それに伴いタイヤもMICHELIN XASに変更予定です。
F・R/サイド/クォーターウィンドウガラスはコンディション良好の為
そのまま使用する予定です。
★機関★
No.1・・・エンジン/エンジンルーム/電装
全ガスケット交換(シール・パッキン類含)。
全ボルトナット交換。
全ゴムホース類交換(冷却水ホース・ブレーキホース・フューエルホース・エアホース)
それに伴い全てのホースバンドも当然交換。
フューエルポンプ交換。
オルタネーターオーバーホール。
ラジエターオーバーホールか交換。
ブレーキマスターシリンダーオーバーホール。
内燃機関加工(ヘッド容積指定面研/バルブガイド入替/バルブフェイス面研/シートリング入替)
ピストンリング交換。
メタルは親・子共に交換。
エンジンは調子良かったので、バルブ・ピストン・クランクシャフトはそのまま使用できるのでは
と8/9現在では考えていますが、エンジン内部の確認が月末になりそうなので変更あれば
またご報告します。どちらにしても、ピストンの重量合わせやクランクシャフトのバランス取り
といったような作業は必要になるでしょう。)
本来はクーゲルフィッシャー製インジェクション搭載モデルになりますが
前オーナーがデロルトのツインキャブに換装しています。
せっかくなのでこのままキャブ仕様でいこうと考えていますが
キャブはウェーバーのサイドドラフトタイプに変更を予定しています。
エンジンパーツに関しては一度サンドブラストで表面の錆や汚れを落としたのち
アルミパーツは1,000番程度のガラスビーズで仕上げを行い未塗装でフィニッシュ。
結晶塗装で仕上げる箇所、粉体塗装で仕上げる箇所をそれぞれありますので
進行中に写真で随時アップしていきます。
エンジンルーム内のちょっとしたパーツやインシュレーター、ステッカー等の
パーツも当然交換していきます。
No.2・・・ミッション
4速マニュアルミッションはギア抜けやシャフトからの異音は無くコンディション良好の為
このまま使用しますが、サンドブラストにてミッションケースの汚れや腐食を取り除きます。
★シャシ★
No.1・・・マウントブッシュ類
エンジンマウント・ミッションマウント・ユニバーサルジョイント・プロペラシャフトベアリング
フロントアクスルキャリアブッシュ・フロントコントロールアームブッシュ・
フロントスタビライザーマウントブッシュ・デフマウントブッシュ・リアアクスルキャリアブッシュ・
リアトレーリングアームブッシュ・F/Rショックアブソーバー&コイル・スプリングパッド・
バンプラバー等全てのブッシュは交換になります。
また、写真を見ていただいた通りで経年による錆やアンダーコートを重ね塗りしてきている為
ボルトナットやワッシャもそのまま使用出来ないので新品に交換します。
No.2・・・ブレーキ廻り
前後ハブベアリング交換。
前後ブレーキローター交換。
前後ブレーキパッド交換。
前後ブレーキオーバーホール。
ブレーキフルードライン&ブレーキホース交換。
フューエルタンクは内部洗浄し、防錆処理後にタンク外側は塗装。
★内装★
内装に関しては、新品でデリバリーされるパーツが少ないので
当時と同じ素材を使用してのレストアを進めていく予定です。
各部に装飾されたクロームパーツもリクロームし、仕上げていく予定。
かなり細かな作業になってくると思いますので、内装編として随時更新していきます。
ざっくりとした内容ですが、上記作業で今回のマルニは仕上げていく予定になります。
進行状況はブログにて更新していきますが、現段階では外装色も何も決めておりませんので
完成の状態を頭の中でイメージ出来る方は、直接ショウルームにお越し下さい。
今であれば仕様の変更は可能です。
投稿者:autofine at 18:38 | 2002