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2014年03月30日

【車検整備】E46 323i 190,000Km【24ヶ月点検】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

3月も今日と明日を残してあと二日で終わりですね。

2014年も4月、5月とあっという間に過ぎ去っていきそうな早さで毎日が過ぎ去っていきそうです。

E46 323iの車検整備。

今まで何回かブログで取り上げている車輛ですが、走行距離190,000Kmに到達しました。

オーナーは随分前から目指せ200,000Km。と意気込んでいらっしゃいましたが

この調子でいくと250,000Kmくらいまでは乗っていけそうなコンディションを保っています。

もちろん、何もメンテナンスしないで乗っていけるかいうと、そうではないのは分かりますね。

ですが、何か特別な方法で良いコンディションを保っているかというと、そんな事はなく、

定期的に適切なメンテナンスをしていれば、走行距離が200,000Km近くになっても

良いコンディションを保っていられるという良い見本になっています。

それでは車検整備スタートになります。

エンジンオイルの交換。

フラッシング剤を入れ、約10分程度アイドリング状態でフラッシングをし、

エンジン内部のスラッジを古いオイルと共に排出させやすくします。

単にオイルを抜くだけでなく、フラッシングをエンジンオイル交換時、必ず実施する事により

エンジン内にスラッジの付着を防ぐ役割も担います。

フラッシングをしていない車のオイルレベルゲージを抜いて見てみると

ゲージのあちこちにスラッジが固着している事が良く見られます。

普段、どのようにエンジンオイルを交換しているか分からない方は

レベルゲージやオイルキャップの裏側を確認してみて、あまりにもスラッジ付着が多いようでしたら

適正な交換方法を取った方が良いかも知れません。 

排出にはしっかりと時間をかけます。

ポタポタと落ちている間は、まだオイルパン内にかなりのオイルが残っています。

ポタポタの間隔が10秒ほどかかるまで排出は行った方が良いでしょう。 

オイルはFUCHS TITAN 10W-40をチョイス。

スタンダードモデルでも交換サイクルは5,000〜10,000Kmに必ず一度は行った方が良いでしょう。

距離を乗らなくても半年に一度は交換したいところです。 

ATFの交換。

もちろん交換方式はATエレメントの交換も含めた全量交換方式になります。

交換サイクルは車検毎、二年に一度の実施が望ましいでしょう。

この車輛は必ず車検時に交換を実施しており、今までATのトラブルは一切無く

シフトフィーリングも今現在、とても快調です。 

二年に一度交換していても、オイルパン底部にはご覧の通りスラッジが多く堆積しています。 

この状態で一晩放置し、AT内のATFを排出します。

一晩放置する事によってどのくらいのATFが排出されるかというと

オイルパンの半分程度まで溜まりますので、当社では必ず排出時間を多めに設けます。 

オイルパンは洗い油で綺麗に洗浄し、古いガスケットは綺麗に剥がしておきます。 

ATエレメント、ガスケット、オイルパンを固定するボルトを新品に交換。 

オイルレベルゲージが付いていないので、テスターで油温を確認しながら

油面調整をしていきます。 

今回マイクロロンATを使用。 

油面調整後に適量を注入し作業は終了。 

デフオイルの交換。

デフオイルの交換のポイントは油温を上げた状態での排出。

粘度の高いオイルなので、油温が上がっていない状態だとオイルはもちろんの事

スラッジも内部で堆積したままで、排出されづらい為です。

ちょっとした事ですが、こういった工夫が車のトラブルを少なくさせ、

良いコンディションをキープさせる為のポイントになります。 

使用オイルはFUCHS HLS90

粘度は75W-90になり、標準的なデフオイルになります。

スタンダードモデルはM3と違い特別なオイルを使用する必要はないかと思います。 

パワステオイルの交換。 

圧送での交換。

今まで何度かのホース交換はしておりますが、

パワステポンプやギアボックスに不具合が出た事もなく

良好な状態をキープしています。パワステオイル交換も二年に一度は、

適切な施工で実施する事によって、そうそうトラブルが出るような事は無いでしょう。 

FUCHS ATF4000を使用。

当社のロングセラーATFになりますね。

DV規格ですが、まだまだ使用している車も多く評判の良いATFになります。 

パワステにもマイクロロンを使用。 

ブレーキフルードの交換。

いくら快調なエンジンでも、車が安全に止まらなければ意味がありません。 

排出されたフルードは、そのまま廃棄せずに錆の有無等をしっかりと確認し廃棄します。

少しでも異常が見つかった場合は、ブレーキシステムの修理が必要になります。 

冷却水の交換。

圧送にて交換を実施。

交換前にフラッシング剤を入れ、ラジエター、エンジン冷却経路、ヒーターライン内の

錆や水垢を落とし、車外に排出します。

当社の交換方式の場合、エアの混入は少なく、エア抜き作業は基本的に発生しませんが

交換後は必ずテスターにてラジエターからのINOUT2箇所の水温をチェックし、

しっかりと冷却されているかを確認し、問題が無いかを確認しております。 

プラグの交換。 

まだ使用出来ないわけではありませんが、消耗品を消耗限界まで使用するのではなく

ある程度の期間や走行距離で交換を実施する事が大事になってきますね。 

イリジウムプラグを使用。 

エアコンマイクロフィルターの交換。

ここ最近はスギ花粉の時期が始まる前、終わった後の

一年間で二度交換される方が多くなっています。 

フィルターにはノーマルタイプから消臭を目的とした活性炭入りもあります。 

フィルターケースは、そのままにせずに綺麗に洗浄して取り付けます。 

エアフィルターの交換。

エアブローをしてもゴミが更にフィルターの目に詰まっていき全く意味がありません。

高価なパーツでは無いので、必ず交換をしましょう。 

フィルターケース内もかなりの汚れ。

この車が特別なわけではなく、どんな車も走っていればこのようになりますが

汚れたままフィルターを取り付けて作業終了とするか、綺麗に洗浄するかは

ショップやメカニックの考え方によって変わってくると思います。 

当社では必ず洗浄を実施。 

新しくフィルターを設置して全ての作業は完了。 

もちろん完成後のテストランは欠かせません。

車のコンディションは快調そのもの。

250,000Kmと言わず、300,000Kmまで頑張ってもらいたいものです。 

投稿者:autofine at 12:28 | メンテナンス

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