【納車前整備】BMW E39 530i Touring【24ヶ月定期点検】
こんにちは。オートファイン＠横浜です。
今日は一段と冷え込みが厳しいですね。
寒さが身に染みます。
昨年末にオーダーを受けたE39 530i Tourig 47,000Kmの納車整備。
整備前に各部のチェックを進めます。
タイヤの溝もチェックし、必要があれば交換しますが
まだ問題無く使用出来る範囲ですね。
ディスクローターの歪みと摩耗測定。
4輪全て測定します。
そのまま使用出来る場合であっても、大体の交換時期は分かりますので
オーナーには納車時にお伝えします。
ブレーキフルードの交換。
ご覧の通りの状態なので当然交換になりますが
オートファインの納車整備は、オーナーチェンジの際は必ず全てのオイル、フルードは交換になります。
使用フルードはYACCO社のDOT4を使用。
圧送にて古いフルードを全て車外に排出していきます。
タンク内がこの状態になるまでしっかりとフルードを入れ替えます。
エンジンオイルの交換。
フラッシング剤を入れ、アイドリング状態で内部の汚れを落としやすくします。
排出開始。
出来るだけ時間をかけ、古いオイルを車外に排出します。
オイルエレメントの交換。
エレメント本体だけではなく、エレメントケースのOリングやドレンワッシャも
新品に交換します。
使用オイルはFUCHS TITAN 5W-50を使用。
M3ALPINAにお乗りの方に特に人気のあるオイルですね。
もちろんスタンダードモデルとの相性も抜群のオイルです。
デフオイルの交換。
粘度の高いオイルなので特に冬は排出しにくいので
事前に粘度を低くし排出する必要があります。
オイルの中ではスラッジ量も多く、こまめにチェックし交換をおすすめしております。
ドレンワッシャも新品を用意します。
一度締め付けてしまうと潰れてしまうので、そのまま使用するとオイル漏れの原因となります。
オイル交換時には必ず新品に交換しましょう。
FUCHS HLS90(75W-90)を使用。
パワステオイルの交換。
圧送にてしっかりと新旧オイルを入れ替えていきます。
この状態から・・・
このように。
交換後のテストラン後に再度パワステオイルの量をチェックし油面を調整します。
その際にこのように透き通った色ではなく、濁ってしまっている場合は
ポンプやギアボックス内に古いオイルが残ってしまっているという事なので
どのような交換方法で交換されているかが重要な作業となります。
ATFの交換。
もちろん全量交換方式での交換となります。
走行47,000Kmという事もあり、オイルを見た感じでは初めての交換でしょう。
オイルパンを取り外し綺麗に洗浄します。
マグネットにはスラッジがびっしりと・・・
この状態で一晩放置し、AT内部のオイルをしっかりと排出します。
オイルパンは洗い油で綺麗に洗浄します。
新しいATエレメントとガスケット用意し、オイルパンを取り付け。
FUCHS ATF4000を使用し、油面調整をし作業は完了です。
水温が上がらない現象が見られたので、検査した所
サーモスタットの破損を確認。
もちろん新品に交換します。
サーモスタット交換後に冷却水交換を実施。
まずはフラッシング剤を入れ、ラジエターはもちろんの事、エンジン内部、ヒーターライン内の
汚れを排出させやすくします。
専用の交換機材にて古い冷却水は全て車外に排出し、新しい冷却水を入れ作業は終了です。
エアコンマイクロフィルターの交換。
フィルターのみの交換だけではなく、ケース内部の汚れも要チェックです。
このような状態の場合は、必ず一度取り外し洗浄する必要があります。
綺麗に洗浄し、セットします。
今回チョイスしたフィルターは活性炭入りのものになり消臭効果も期待出来ます。
エアフィルターの交換。
リアゲートダンパーが完全に抜けてしまっているので交換します。
ダンパー新旧。
ダンパー周辺の汚れは、そのままにせず綺麗にしてからカバーを取り付けします。
カバーを取り付け、ゲートの開閉に問題が無い事を確認し、作業は完了。
4輪アライメントの測定と調整。
メーカーで指定されている基準値をベースに調整を進め
そこから車輛の状態を見て、テストランと調整を繰り返し一番ベストな状態でセッティングして作業は完了です。
全ての作業完了後にテストランを実施。
一般道、高速道路を使い、低速から高速まで問題が無いかをこまかにチェックしていき
問題のあった箇所は、再度リセッティングしていきます。
最後にリアエンブレムを取り付けします。
ボディ表面を温める事により、エンブレムの密着度を高めます。
NEWエンブレムの取付も終了し、無事納車となりました。
投稿者：autofine at 10:58 | 納車整備・24ヶ月点検