【納車前整備】BMW E30 325i Touring【24ヶ月定期点検】
こんにちは。オートファイン@横浜です。
10月とは思えない暑さが続いてますね。
明日から三連休の方も多いのではないでしょうか。
三連休中は通常通り営業しておりますので
是非遊びにいらして下さい。
先月売約となったE30 325i Touringの納車整備。
走行86,000Kmの車輛でコンディションも良好ですが
気兼ね無く街乗りに使用出来るようにバッチリ整備を進めます。
まずはブレーキフルード交換。
ブレーキフルードタンク内に設置されているストレーナーに
かなりのスラッジが堆積している事が分かります。
ブレーキライン内にスラッジの堆積も予想されるので
通常のフルード交換よりフルード量を多く使用し
交換を進めます。
圧送での交換になりますが、汚れが目立つ場合はエア圧を通常より高く設定し
内部の汚れを高圧で車外に排出させます。
必然的にフルードの使用量は増えますが
車輛の年式や状態に合わせた整備を実施する事で意味のある作業となっていくわけです。
フルードタンクも一度外して内部清掃し、新しいフルードを入れ作業は終了。
エアフィルターの交換。
定期交換パーツのひとつですね。
汚れてしまったエアフィルターはエアブローしても微細なゴミは
フィルター内部に入り込んでしまうだけなので全くの無意味どころか
その汚れをエンジン内部に吸い込み、汚れの蓄積によって
不調の原因となりえる場合もありますので、清掃では無く交換をするようにしましょう。
エアフロメーターとインマニをつなぐエアダクトブーツが劣化している為交換。
一見問題無さそうですがアイドルバルブにつながる箇所がこの通り切れている状態です。
この部分は亀裂が入っていても気が付きにくい箇所でもあり
アイドリング不調の時はまず最初に点検すべき箇所でもあります。
引っ張られながら取付されている箇所なので定期的に点検をおすすめしています。
デフオイルの交換。
交換前には油温を上げ、粘度を落とし排出をします。
そうする事により古いオイルを排出させやすくするだけでなく
内部のスラッジも車外へ排出させやすくさせ、しっかりとした交換を行う事が出来ます。
デフケース内の古いオイルとスラッジをしっかりと排出させた後に
FUCHS HLS90(75W-90)を入れデフオイル交換は終了。
マフラー吊りゴムの交換。
E30モデルでは定番交換パーツになりますね。
マフラーの重量が直接かかるパーツなので早い場合だと一年程度で駄目になってしまう事も。
当社も常に在庫をしているパーツのひとつになります。
ATFの交換。
もちろんオイルパンを外しての全量交換になります。
在庫期間中に一度交換を実施しているのでATFは綺麗な状態でしたが
オイルパンに錆の発生があった為に、その部分の対策と
ATの機能点検を兼ねてエレメントを含め交換作業を進めます。
このようなスラッジを出来るだけATF交換時に車外に排出させ
AT内部を綺麗な状態にし、新しいATFを入れる事が大事になってきます。
新旧ATエレメント&ガスケット。
ATオイルパンはサンドブラストで表面の錆を綺麗に落とし防錆処理を施した後に
綺麗に塗装をしました。これで錆が発生する事はないでしょう。
元通りオイルパンを取り付けて、ATFを入れ油面調整します。
E30モデルはオイルゲージがありますので、E36以降のモデルと違い
目視で量のチェックを行う事が可能です。
インジェクションパージの実施。
フューエルライン〜インジェクターまでの汚れをしっかりと洗浄し
BMWらしい気持ち良いエンジンの吹け上がりを体感させてくれる
人気のあるメニューになります。
ご覧の通り内部のフィルターの汚れの酷さが推測出来ますね。
点検時フューエルホースに亀裂が見つかったので交換。
こういった細かい箇所も見逃さずに納車整備を進めていきます。
VICの施工。
燃焼室内のカーボンスラッジを溶解燃焼させ車外に排出させます。
インジェクションパージとの同時作業での効果はしっかりと体感出来るものであり
古い車から新しい車まで車種を問わず、以前より吹け上がりが悪くなった・・・というような
場合にはおすすめしている作業になります。
エンジンオイルの交換とR2000を施工。
しっかりと古いオイルを排出し、機材をセットしていきます。
エレメントはもちろん交換。
専用の洗浄液をエンジン内部でサイクルさせ、落とされた汚れはR2000にセットされた
エレメントに集まります。
FUCHS TITAN 10W-40をチョイス。
スタンダードモデルにお乗りの方に人気のあるオイルになります。
4輪アライメント測定と調整。
E30モデルはリアはセミトレを採用している為、調整は不可能ですが
リアの数値を確認する事でブッシュの消耗の程度は把握出来ます。
その数値を確認しながら、フロントの数値も最適な基準に合わせていき
何度かテストランと調整を繰り返し、作業は終了します。
ワイパーゴムもしっかりと交換。
定期点検記録簿、アライメントデータ、車検証を新オーナーにお渡しし
無事先日納車となりました。
投稿者:autofine at 10:18 | メンテナンス