【納車前整備】BMW ALPINA E36 B3 3.0/1 Limousine【24ヶ月定期点検】
こんにちは。オートファイン@横浜です。
5月ももうすぐ終わりですね。
春というより初夏といった方が、しっくりくる蒸し暑い毎日が続いていますが
今週から梅雨入り突入のようです。
本日は先日売約となったアルピナB3 3.0/1の納車前整備。
走行距離は30,000Kmと低走行のコンディション抜群の車輌ですが
新オーナーにお渡しする前に、しっかりと整備をし納車の準備を進めます。
まずはエンジンオイル交換。
今回はR2000を施工し、その後新しいエンジンオイルを入れます。
選択したオイルはOMV Control Light 10W-40
FUCHS社のオイルと同様に、清浄効果も高く、その車が持つ本来のフィーリングやポテンシャルを
存分に楽しめるエンジンオイルになります。
ATF交換。もちろん圧送交換ではなく全量交換になります。
使用オイルはFUCHS ATF4000(DV)。
こちらのオイルは高温状況下でもミッションのシフトアップダウンが
カチンカチンとメリハリ良く行われているのが体感出来る、かなりポテンシャルの高いオイルです。
当社で10年以上使用していますが、メーカーの製法や添加剤も変わらず安心して使用できるオイルになります。
デフオイルの交換。
気温が暖かくなっても必ずテストランをし、ギアオイルを暖めた後に排出開始です。
粘度が高いオイルになりますので夏場であっても冷間時では、しっかりと排出が出来ません。
M3ほど神経質になる必要性はありませんが、使用するオイルは極圧性能の高い
ハードな走行に耐えられる良質なオイルを使用しましょう。
パワステオイルの交換。
交換方法が重要になってくるセクションです。
ポンプ、ギアボックス内の古いオイルとスラッジを必ず排出する為の機材と技術が必要になります。
ポンプ、ギアボックス内のオイルが排出されていなかったり、
不具合がある場合はすぐにこのような状態になります。
適正な方法で交換されたパワステオイルはこの状態が長く続きます。
ブレーキフルードの交換。
こちらもパワステオイルの交換と同様に古いフルードを残さない事が大事になってきます。
このように圧送で強制的に新しいフルードをライン内に送り込む事により
古いフルードとライン内に発生した錆を車外に排出します。
使用フルードは市街地走行であればDOT4規格で十分でしょう。
ブレーキフルードの場合、規格が高くなればそれだけ制動性能は上がりますが、
吸湿力も比例して上がりますので、一概に規格が高ければ良いという訳ではありません。
自分のカーライフスタイルに合ったものをチョイスしましょう。
このように茶色くなったブレーキフルードは吸湿と酸化が相当進んでいます。
適切な交換時期を見誤ると大きな事故につながる事もありますので、コマメなチェックをし
定期的に交換を心がけましょう。
冷却水の交換。
これからの季節、毎年一回夏前には実施したい作業です。
定期的に作業する事によってウォーターライン内に汚れが付着しにくくなり、冷却経路の劣化も防止出来ます。
また一年に一度、定期的に水周りをチェックする事によって問題の早期発見にも繋がります。
フロントブレーキパッドの交換。
ブレーキローターをそのまま使用する場合は、面取りは的確に行います。
面取りがしっかり行われていないとブレーキ鳴きやパッドの異常磨耗を引き起こします。
エアフィルターの交換。
目詰まりによる不具合より、汚れの許容量を超え汚れ自体がインマニに行ってしまう事が
問題になります。自分でも見れる箇所なので定期的なチェックをおすすめします。
エアコンマイクロフィルターの交換。
エアフィルターとは違い、すぐに点検できる場所に設置されているわけではないので
一年に一度といったような定期的な交換が必要になります。
目詰まりはブロワファンの性能低下と寿命を縮めます。
ワイパーゴムの交換。
4輪アライメントの測定と調整。
メーカー指定の基準値に合わせ、テストランを繰り返し、その車に合ったセッティングに合わせていきます。
ブッシュやタイヤの消耗等によって一概にメーカー基準値が正しいというわけではありませんので
車に対しての適切な知識と技術が要求される作業になります。
作業は大詰め。
最後に塗面を整えます。
ストックとして入庫した時に念入りに磨き上げているので、そこまで大掛かりではありませんが
指でボンネットを触った時に吸い付くような塗面に仕上げます。
全ての作業が終わり、車検場へ。
問題無く検査も終了し、新しい車検証を発行してもらいました。
点検記録簿、4輪アライメントデータ等の書類をまとめて新オーナーに手渡し無事納車となりました。
投稿者:autofine at 13:31 | 納車整備・24ヶ月点検