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2013年04月26日

【Z3 Coupe】パワステオイル漏れ/ベルト部消耗修理【走行70,000Km】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

暖かくなったり寒くなったりと天候目まぐるしい毎日ですね。

もうすぐGWが始まりますが、当社は5/2(木)以外は通常営業となっておりますので

是非ご来店お待ちしております。

Z3 Coupe走行70,000Kmのメンテナンス入庫。

生産から随分経過しますが、このショートデッキロングノーズのフォルムはいつ見ても飽きのこない

秀逸なデザインですね。

初めてご来店のZ3でしたがとても綺麗に管理されていて大事にされているのが良く分かる車でした。

今回施工のメンテナンスはパワステオイル漏れとベルト部分のパーツ交換になります。 

パワステオイル漏れはBMWでは定番のトラブルですね。

一番多い漏れのケースはタンクにつながる低圧側のインテーク、リターンホースになりますが

定番過ぎるが故に修理せずに放置されている車も多く、そういった状態で走られていた車輌は

ポンプやギアボックス、高圧側のホースに異常が出てしまっている場合も少なくありません。

初めて点検させていただく場合、必ず漏れ箇所以外にトラブルが出始めていないかをしっかりと

確認させていただき、問題のある場合は最善の解決方法をご提案させてもらっています。

また問題が無い場合でも、現状のポンプやギアボックスの消耗具合も把握できますので

オーナーに状態をお伝えするようにしています。

今回は低圧側のインテーク、リターンホースの交換だけで大丈夫でした。

この時点で修理していれば、ポンプやギアボックスにかかる負担は最小限に留められますので

タンク周辺にオイル汚れが目立つ場合は漏れている可能性が高いので

早急に点検をし適切な処置をする事をおすすめいたします。 

ホース交換後はパワステオイルの交換。

圧送機材をセットし、フラッシングを開始します。

フラッシングする事により、ポンプやギアボックス内の固着したスラッジを除去します。

フラッシング終了後は古いオイルを圧送で完全に車外に排出し、新油を注入します。

ここでの注意点としては除去したスラッジと古いオイルをパワステラインに絶対に残さない事でしょうか。

劣化したオイルと新油が混ざり合ってしまう事によって発生するホースやガスケット類への弊害等を防ぐ事が大事になってきます。 

新油注入後はテストランを数回行う事によって、ライン内に混入したエアを抜き油面調整を繰り返し

規定量からの増減が無い事を確認し作業は終了です。

古いオイルやスラッジが残ってしまっていると、すぐに真っ黒になってしまうので適切な機材と手法を用いて施工しましょう。 

ベルトの交換。

この年式の6気筒モデルはメインのベルトとエアコン部のベルトの合計2本を使用しています。

このようにヒビが確認された場合はすぐに交換しましょう。 

一旦ヒビが入りだすと、急激にヒビは進行します。

そのまま放置し、高速運転中にベルトが切れた場合には

オーバーヒートやオルタネーターの充電が出来ないといった事だけでは無く

ファンやファンシュラウドの破損、最悪の場合バイブレーションダンパー部分に絡まってしまい

修理費用が高くなるだけで無く、大きな事故になってしまう可能性もありますので

点検時には必ず確認した方が良いでしょう。 

ベルトの交換に伴い、ベルトを駆動する為のテンショナーやプーリー類も交換。

テンショナーは機械式から油圧式に変更。

機械式は新品に交換しても異音が出やすいので現在メーカーからのデリバリーは油圧テンショナーのみとなっております。

プーリー類は駆動するために精密ベアリングを使用しており、長く使用しているとベアリングが磨耗し

回転運動がスムーズに行えなくなります。ベアリングの消耗は目視では確認出来ませんので

装着時のガタツキや異音で判断が必要です。

また使用されていたボルトやワッシャは絶対に再使用に新品に交換しましょう。

ボルトの特性上、規定のトルクで一度締めたものは伸びていますので、そのまま使用すると

破断する可能性があります。


愛車を乗っていて少しでも気になる所がある場合は早期に点検や整備を実施すれば

時間や費用は極力抑えられます。

当社では無料点検も行っていますし、緊急の場合でもすぐにリフトを使用して点検出来る体制を整えていますので

BMWをお乗りの方はお気軽にご利用下さい。

投稿者:autofine at 10:54 | メンテナンス

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