【E85 Z4】各部オイル交換【走行68,000Km】
こんにちは。オートファイン@横浜です。
昨日までは暖かく寝室の窓を開けたまま寝ましたがいきなり寒い!
というわけで行きつけのタンメン屋さんへ。
もともと青葉台で営業してましたが綾瀬に移転。
カラッと揚げた豚ロースを、野菜たっぷりのタンメンへON。
野菜の甘みが染み出したスープも絶品です。
走行68,000KmのE85 Z4の整備入庫。
ご近所にお住まいの方ですが初めての入庫です。
点検により、各部のオイル汚れがかなり進んでいたので、オーナーと相談し作業決定。
まずはエンジンオイル交換。
フラッシング剤を入れてアイドリングで10分程内部の汚れを凝縮します。
アイドリング終了後に排出。排出時間はたっぷりと。
オイルエレメントの交換。
エレメントケースの密閉性を高める為のOリングももちろん新品に交換。
チョイスしたオイルはFUCHS TITAN 10W-40
当社にご来店されるスタンダードモデルにお乗りの方からのリピート率がかなり高いオイルですね。
交換後のアクセルレスポンスの向上はかなりのものです。
清浄効果はもちろんの事、定期的に交換する事によりエンジン内部のスラッジ付着の防止能力にも優れ
いつまでもBMWらしい軽快な走りを再現してくれるオイルです。
デフオイルの交換。
M3やALPINAにお乗りの方はデフオイルの交換に意識が高い方が多いですが
スタンダードモデルにお乗りの方はどうしても意識は低め。
本格的なLSDが装着されたモデルは少ないですが、デフ自体の作動原理は変わりませんので
デフオイルにかかるプレッシャーはそう変わりません。
そこまで極圧性能が高くなくても大丈夫ですが、定期的に汚れのチェックをし適宜交換をしたい所。
スタンダードモデルであれば75W-90程度の粘度のものをチョイスするのが良いですね。
ブレーキフルードの交換。
使用フルードはOMV社のDOT4規格。
圧送でライン内の汚れをどんどん車外に排出します。
新しいフルードが出てきても、しばらく圧送を続け完全に古いフルードを排出します。
冷却水の交換。
こちらもエンジンオイルと同じくフラッシング剤を入れてアイドリングで冷却経路の汚れを落とします。
ラジエターのドレンを外しただけでは、落とした汚れは車外に排出されませんが
当社で使用している機材を使用すると容易に排出が可能です。
古い冷却水と汚れを高圧力で一気に車外に完全排出し、新しい冷却水を注入します。
一年に一度この作業を実施する事により、汚れの付着はかなり抑えられ、
冷却経路の寿命も伸ばし、冷却効率も格段に向上します。
ATF交換。見たところ初めての交換ですね。
交換方式は全量交換方式、圧送方式はスラッジの目詰まりの危険性がある為当社では施工しておりません。
元々は透明に近い飴色ですが、スラッジによって真っ黒に変色したATF。
オイルパンにスラッジ取りとして設置されたマグネットに付着した、スラッジがオイル中に蔓延しているわけです。
この状態で一晩放置する事により、翌日にはオイルパン半分程度のオイルが溜まります。
排出後すぐに新しいオイルを入れることは、交換する意味合いがなくなりますので
当社でのATF交換作業は最低でも1泊2日のお預かりでの作業となります。
ATエレメントももちろん交換。
右が使用していたエレメントですが、こちらもスラッジで真っ黒な状態。
オイルパンは洗浄油で綺麗に洗浄してからセットします。
使用オイルはFUCHS ATF4000になります。
シフトアップダウンのキレも良く、評判の良いATFです。
ある程度の量を注入後、エンジンを始動し油面調整をします。
ATF温度を管理しながらの調整となるのでかなりシビアな調整になります。
テストラン後に温度の上がったATFを冷却し、再度油面の確認と調整が終われば作業は終了です。
投稿者:autofine at 16:30 | メンテナンス