【E90 320i】160,000Km【E46 323i】
11月に突入し夜になるとグッと気温が下がる日が多くなり
鍋を楽しむ季節になってきたとうれしく感じる今日この頃ですが
やはり寒い方が苦手なので暑い暑いといいながらも夏に恋焦がれてしまう今日この頃です。
E46 323iのエンジンオイル交換。
走行160,000Kmの車輌ですが必ず5,000Kmに一度の交換をしてくれているので
コンディションは良好。
オイルを抜く前にフラッシング剤を入れ、アイドリング状態でエンジン内部の汚れを
出来るだけ落とします。
廃油の色から判断してもエンジン内部の好調さが見て取れますね。
エンジンオイル漏れ等の不具合は無し。
オイルエレメントも毎回交換。
走行距離の多くなってきた車輌は必ずオイルエレメントの表面だけでは無く
ひだひだの奥に大きなスラッジが挟まっていたり、溜まっていないかチェックします。
そういった細かいチェックをする事により、目視できない箇所の状態を予測し大きなトラブルに
発展する前に手を打つ事が可能になるわけです。
古いオイルやエレメントに問題が無い事を確認し新油を注入します。
この車輌はFUCHS TITAN 10W-40を毎回入れています。
5,000Km毎の交換であっても排出したオイルと新油のオイル色の違いが良く分かると思います。
こちらは初入庫のE90 320i
E46と同じく走行160,000Kmで最近購入されたとの事。
とても新しく感じますがすでに一世代前のモデルになるんですね。
こちらの車輌は各部からオイル漏れ。
アンダーカバーの汚れ具合から一箇所だけでは無く、複数箇所からの漏れを予想できます。
エンジンオイルパン後部にオイル汚れが多く見られます。
E46とは一見全く違う下廻りになっていますが基本は変わらないので同じように検査を進めます。
そのモデルに対応したテスターさえあればどんなに電子デバイス等が複雑になっていても
問題有りません。
オイル漏れ1箇所目。
ATコネクターからのATオイル漏れ。
じわりと漏れ続けオイルパン全体に広がり、アンダーカバーに垂れていたようです。
バルブトロニック部分からのエンジンオイル漏れ。
オイルエレメントケースからのエンジンオイル漏れ。
漏れ箇所の汚れ等を見る限りでは、随分長い間放置されてきた漏れのようです。
検査結果は見積もり作成後オーナーにお伝えし、作業箇所は決まりました。
作業後はコンディションも上向きになるかと思いますがそれで終わりではありません。
オーナーが今後、積極的にオイル交換等の車輌管理をしていく事によって
BMW本来の楽しさを満喫出来るコンディションになるでしょう。
今回のE46とE90、距離は同じであってもこれだけ内容が変わってきてしまうのは
メンテナンスに対する意識の違いだと思います。
これはE90の現オーナーや前オーナーが悪いわけでは無く、
このE90のかつての主治医が適切にアドバイスをしてこなかった結果でしょう。
エンジンオイル交換は25,000Kmに一度で問題無い、ミッションオイルの交換は不必要と
言い切ってしまう担当に当たってしまった時は果たして主治医として問題が無いのか。
多少なりとも疑問に思って良いかも知れません。
投稿者:autofine at 12:29 | メンテナンス