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MAINTENANCE REPORT

【E46 323i】冷却水漏れ修理【200,000Km】

DSC04321_R200,000KmOverの99y E46 323i
オーナーが外出先で冷却水漏れをしてしまった為、緊急入庫致しました。
早速、整備の模様をお伝えします。DSC04322_Rラジエーターエキスパンションタンクに見事なまでの亀裂がありました。
この部分から割れて冷却水の漏れを起こしてしまいます。
経年による材質劣化による漏れと考えて良さそうです。
予兆がないのが悔しいところですが、、、
先ずは、この部分を中心に修理をしていきましょう。DSC04325_R冷却水は完全に抜けた状態で、走行中じゃなくて良かった・・・と一安心。DSC04456_Rエキスパンションタンクとラジエターをつなげるベースフレームを見ていくと
ジョイント部分に破損が見られたので、交換が必要です。DSC04457_RこちらはベースフレームのUP画像
欠けているのが一目瞭然です。これではせっかくエキスパンションタンクを新品にしても
水漏れの原因につながりますので、このまま使用はNGです。DSC04458_R予防整備の一環として
サーモススタット、水温センサーも交換です。
サーモススタット=温度調節装置の故障は夏場は非常にデンジャラスです。
サーモスタット不良でラジエターに通水出来ずに夏場にエンジンをかければ、どうなってしまうか・・・
エンジンが止まってしまい暑い中で立ち往生なんて、、、ことも!?
そうならない為にも、直近で交換したのであれば別ですが、何年も交換した記憶が無い、なんて時には
あわせて交換しておいた方が良いパーツのひとつです。
DSC04459_Rラジエーターキャップ、コネクターホース
これらも予防のためには交換をしておくべきですね。
ラジエータキャップはただのフタの役目だけでなく、冷却水の圧力を高め、
それによって冷却能力を向上させる役割もしている為、こちらも問題が出る前に定期的に交換した上げた方が
良いパーツになるでしょう。
DSC04460_R水温センサーの交換。
水温センサーは名前の通り水温情報を正確に車輛DMEに送り、
その情報を元にDMEは冷間始動時のアイドルアップ等の指示を手足となる機関に送ります。
水温センサー不良をそのままにしておく事で
アイドリング不良や加速不良など様々なトラブルを誘発しますので、
水廻り点検時には必ず気にかけてあげたいところです。DSC04461_R水廻り点検時に、ベルト・ベルトテンショナー・アジャスティングプーリー周辺の消耗がみられました。
これらも合わせて交換となります。
御存じの通り、ベルトテンショナー・アジャスティングプーリーの交換後のエンジン音は
交換前と比較して異音がなくなるものです。
快適・安全に走るための交換をおすすめします。DSC04463_R次にベルトもみていきます。
ひび割れが見受けられますので安全の為に交換します。DSC04464_R劣化したメインのベルト、エアコンベルト及び新品のベルトです。
経年使用によるゴムの伸びやたるみがわかりますね。DSC04467_R組みあがりました。
当社では、直接的な原因による故障だけではなく、予防整備も怠りません。DSC04469_R最後に、きちんと冷却水の交換をして完成です。
今回は冷却水がダダ漏れになってしまった為に早急な手当てを行いましたが、
出先での水漏れは、少しずつ漏れていると気が付きにくいものなので、
定期的な点検とメンテナンスをおすすめしています。
DSC04470_Rさあ、テストランです!
水温異常なし、漏れも なしです。
コンディション抜群な状態で納車となりました。
今後とも快適なドライブになれるお手伝いをさせていただきたいと思いますので、
何かございましたらお気軽にお申し付け下さい。

2015年08月01日