【レストア車も】E30 ALPINA B6 2.7【定期メンテナンス】
当社でレストアしたALPINA B6 2.7 カブリオレの定期メンテナンス。
レストア車であっても定期メンテナンスは必要です。
稀にレストア=ノーメンテで維持と勘違いされる方がいますがそれは大きな間違い。
レストアされた時の良い状態をキープすることが大事になるわけです。
かといって難しい事をするわけではありません。
極々当たり前のメンテナンスをしてあげるだけで良いのです。パワステオイル交換。
スラッジによってポンプ、ラックに異常な負担がかかる前に交換。
もちろんポンプやラック内の古いオイルを排出しないと交換の意味がありません。
タンク内のオイルだけを抜いて新油を入れても全体の10%程度の交換にしかなりませんので
全く意味がありません。 ATF交換。
こちらも出来るだけスラッジを除去し新油を入れる事が大事になります。
バルブボディ内の汚れを出来るだけ落としながら古いオイルを抜いていきます。 どんなに新しそうに見えてもATエレメントは必ず交換。どんな車でも磁石に付着したスラッジ量を見てどのように乗られてきたか
メンテナンスされてきたかが推測できます。 オイルパンは洗浄油でしっかりと洗いスラッジやガスケットのカス等を除去。
その後水洗いし乾燥させセットし新油を注入、油面調整しATF交換作業は終わります。 デファレンシャルはおそらく一番スラッジが多く出る箇所でしょう。
ですが一番、交換がおろそかになりやすい箇所です。
定期的に汚れのチェックが出来れば良いのですがディップスティックも付いていませんので
リフトアップしチェックするしか方法がありません。 新旧問わずおすすめなのがこの作業。
フューエルフィルターからエンジンルームに向かうフューエルラインとインジェクターを洗浄する作業になります。
施工したオーナーが施工前後のフィーリングの違いに驚かれます。 詰まってからでは遅いのでフューエルフィルターは必ず交換。上のインジェクションパージと同時に作業がおすすめのVIC。
これは燃焼室のカーボンスラッジの除去を目的とした作業になります。
この溶剤はかなり強力でエンジン分解時に燃焼室に塗っておくと瞬く間にスラッジが落ちる優れもの。
車種や車の状態により適正な注入箇所と注入速度がありその見極めが肝になります。 上記の作業後は必ずプラグの交換。 R2000の施工。
こちらも定期的に行うことでエンジン内部のスラッジの除去とフィーリングの向上が体感できます。
どのモデルにも言えますが
アクセルを踏んだ時の感覚が以前とちょっと違うなど
違和感を感じた時は大体コンディションを崩している事が多いです。
気のせいかなと思わずに適正な状態のチェックが出来る主治医でチェックをし
状態に合わせたメンテナンスを行う事が大切でしょう。
他社で購入の車輌もメンテナンスしますので、主治医をお探しの方お気軽にご相談下さい。
2012年10月05日