【24ヶ月法定点検整備】E36 M3【車検整備】
先日点検したM3の整備はオーナーと内容打ち合わせし作業開始です。
このM3のオーナーとは10年以上のお付き合いをさせていただいているのですが
仕事の関係で北海道に転勤されるとの事でお会いできる機会も減ってしまうので寂しい限りです。 点検の結果、大きな異常も無く今回の車検整備はオイル関係中心の交換をおすすめ致しました。
エンジンオイル交換はこまめにされる方は多いですが、その他の交換が疎かになっている
車も多いので2年に一度は必ずチェックし、必要であれば交換しましょう。
こちらはパワステオイルの交換。ブレーキフルードの交換。
フルードは吸湿性が高く劣化すると茶色く濁ってきます。
よほどリザーバータンクが汚れていなければ外からでも目視で確認できる箇所なので
見て茶色く濁っていれば要交換になります。
交換して間もないのに茶色く濁っている場合ですが、
適正な方法でフルードが交換されていないことがほとんどです。
適正な機材とその車の状態に合わせたフルードの排出量や時間等が大事になってきます。 冷却水の交換。
寒冷地での走行を考慮し、フラッシング後LLC濃度を調整し交換を進めます。 エンジンオイル交換。
こちらもフラッシング後新油を注入。 オイルエレメントも交換。
このM3のオーナーは定期的にエンジンオイル交換をしていただいているので綺麗ですね。 ミッションオイルの交換。 デフオイルの交換。
1年に2度程交換していますがスラッジの溜まりは早いです。
差動装置箇所はオイルの分子が常に押しつぶされ引きちぎられながら劣化が進むので
LSD装着車は特にこまめなチェックと早期のオイル交換をおすすめします。 エアフィルター交換。
高いパーツではないので決してエアブローでゴミを落として再装着などしないように。 点検で見つかったエアホースの交換。
劣化しないゴムのような素材が発明されたらいいのにな・・・と良く思います。 こういったゴム使用箇所は大体3~5年で限界を迎える事が多いでしょうか。
ブロアモーターは動作しているが風が出ない症状としてファンレジスターの不良がありますが
今回はファン接合部のプラスチックが劣化で割れてしまっているという症状。 この症状もゴム製品と同様ですね。
硬化し駄目になってしまう典型的な例です。最後に4輪アライメントの測定調整し作業は終了。
全作業終了後テストラン。
細かい箇所の仕上げ、調整を何度か繰り返し納車となります。
2012年10月15日