【BMW E24 635csi】レザーシート張替え【バッファローレザー】
E24 635csiのレザーシート張替え。
E24といえばBMWのスタイリングデザインの秀逸さを世に知らしめた一台ではないでしょうか。
当時の最先端の技術や機構を駆使して作られた世界一美しいクーペという別名も持ち合わせていますね。
当時シートはファブリックとレザーのラインナップがありましたが、この635はレザーシートを装着。
635はバッファローレザーを使用している事でも有名ですね。
バッファローレザーはバッファローの皮ではなく、
一般のレザーを独特のシボや厚み、柔らかさを持たせ加工し、強度をかなり高くさせ使用されています。
上記の通り、厚みがかなりあるので30年近く経過しても擦り切れて穴が開いてしまう事は無いですが、
さすがに擦れによる染色落ちが激しい為、今回レザーの張替えをオーナーと相談し施工致しました。牛革は当時のものと同じものを用意します。
ですが、当時より加工技術は向上しているので質感は新車当時よりかなり良くなっています。
表面のレザーだけではなく、内部のスポンジ部分も全て入れ替えしていますので
ホールド性も向上しています。
このようにサイドサポートがあるスポーツシートの形状に限り
内部スポンジの量を調節する事により、ある程度体型に合わせたシート加工が可能です。リアシート、ヘッドレストも新品同様に。
さすがにシートの張替え作業は自分達では施工せずに、張替え専門のプロに任せていますが
当時のシートを熟知している職人さんは段々少なくなってきており
今お願いしている所も、ご高齢で一人で黙々と作業する頑固職人にお願いしています。
私達すら知らない当時の事も知っており非常に心強い職人さんです。こちらはE30M3のフロントシート張替え。 E30スタンダードモデルのファブリックシートの張替え。
純正と同じ生地と縫製を使用する事によって、いかにも張り替えたというような張替え感を感じさせずに
見事にレストアされた加工技術は見事としか言いようがありませんね。
オリジナルの質感でシートの張替えを検討されている方は是非お気軽にご相談下さい。
2013年04月12日