【レストアFileNo.6】80y BMW 318i 5MT ディーラー車 CEDAR GREEN 走行130,000Km フルオリジナル【E21】
80y E21 318i 5MT
多少のメカニカルメンテナンスはまだ残っていますが
パーツの組み上がりも終了し、お披露目出来るようになりました。
作業前後での比較しやすいように、
ストックリストの写真と角度等を合わせて撮影してみました。
左の写真が入庫時の写真、右の写真が今現在の写真になります。
写真をクリックすると拡大されますので、ご覧になって下さい。 ストックリストコメントにも記載しましたが
このE21の機関・下廻りコンディションは抜群に良かった為
今回の作業は内外装のリフレッシュを中心に行っております。 外装は過去のレストアファイルを見ていただければ分かるかと思いますが
全て取り外しての全塗装を行いました。
使用塗料はR-M社のDIAMONTを使用。
カラーナンバーは141Zederngrun
CedarGreenになります。
カラーチャートを確認すると1980年のみに設定されたボディカラーのようなので
80yモデルのみに設定されたレアなボディカラーと言えるでしょう。ボディカラーが鮮やかなグリーンなので、
黒い部分は黒く、光っている部分は光っていないと
全体のイメージがぼやけてしまいます。
ワイパー部分に関しても、
ワイパーは当然の事、リンケージロッド土台部分のブッシュも
しっかりとリフレッシュされております。
E21モデルにはクロームラインが多用されておりますが
その全てをポリッシュにてフィニッシュ。
今回の作業で一番苦労した作業でもあります。13インチ純正AWはリペア。BMW純正マッドフラップはそのまま取付したかったのですが
残念ながら経年劣化によってボロボロに…
さすがに再生は厳しかったです。フロント・リアのアイアンバンパーは共にリクローム。
バンパーモールも当然新品に交換しています。
シートは全席張替を実施。
表面の生地だけでなく、クッション材も入れ替えしています。
純正生地は残念ながら生産中止になっていますので
当時の生地の質感を損なわないように生地選びから入念に打ち合わせし、
忠実にオリジナルと同等の質感を再現できました。ドアトリムパネルはベース部分が水を吸ってしまいグズグズになっており
そのまま取り付けも行えない状態だったので、MDFでベース部分を再生し
ドアトリム生地を張りリペアを行っております。
随分と明るい色に変化したのが分かるかと思います。 ルーフライニング・サンバイザー共に張替。
生地はマルニと同様の生地になります。
サンバイザーは白と黒の切り替え部分もうまく出来上がりましたので
マルニにも問題無く使用出来る仕上がりです。 ダッシュボードも入庫時はパックリと割れている箇所が目立ちましたが
綺麗にリペアされています。
天気の良い日に屋外で撮影予定になりますので
次回のFileNo.7にてE21レストアファイルは完結致します。
何件かお問い合わせをいただいておりますが、まだ新オーナーは決まっておりません。
日常の足としても使用出来るネオクラシックBMWとしては希少な部類に入るモデルでしょう。
すでに当社ショウルームにて展示していますので
ご興味ある方はお問い合わせ下さい。
2015年02月17日