【E24 BMW 635csi】足廻りブッシュ交換【フロントセクション】
一度フルブッシュ交換をした635csiですがフロントセクションのブッシュの消耗が
目立ってきたので今回はフロントセクションのみのブッシュ交換になります。
以前の施工内容はコチラ フロントロアアームブッシュとスタビライザーブッシュの劣化が目視で確認できました。 フロントロアアームブッシュを近くで確認すると、ブッシュ中央に亀裂が入っているのが良くわかります。
こうなってしまうと、段差を越えた時にゴトゴトと異音が出たりステアリングが取られる等の不具合が出始めます。取り外したロアアーム。
ブッシュと反対側のボールジョイント部分は、まだ問題が無いので
今回はブッシュのみの打ち替え交換になります。 本来であればここまで亀裂が大きくなる前に交換をおすすめします。ブッシュには力がかかる方向性が決まっているので向きを間違えないようにセットします。 何度経験しても圧入時には細心の注意を払い作業を進め、新しいブッシュが斜めに
入っていかないように気を付けることも大事になってきます。フロントショックのアッパーマウント交換。 新旧比較すると、消耗具合が良く分かりますね。
アッパーマウントの消耗はショックを付けた状態でも確認出来る車が多いので
乗り心地が悪くなったなと感じたら、まず一番に確認しても良いかも知れません。スタビライザーブッシュの交換。
簡単な説明になりますが、
コーナーリング時の左右のサスペンションのストローク量に差が出来た時に
スタビライザー本体に捻じれの力が発生してストローク量を同一に保つという役割なので
必然的にスタビブッシュも潰れでは無く、捻じれの方向で消耗が進みます。 このようにズレが生じれば生じるほどに、左右のショックアブソーバーの
動きの連動が取りづらくなりその結果、旋回性能等が低くなり
本来持つ運転する楽しさが損なわれていくというわけです。新旧比較。
捻じれの力の強さが良く分かりますね。 全てを外した状態で、他箇所に問題が無いかどうかも確認し元通りに組み上げていきます。 組み付け後にテストランをし、新しいブッシュを馴染ませた後に
既定のトルクで確実に固定していきます。 4輪アライメントの測定と調整。
E24の場合、フロントのトー調整がメインとなりますが
何度か調整とテストランを繰り返し、ベストな状態にセッティングします。最終のテストラン。
交換前と比べるとしっかりとしたステアリング操作と接地感を味わう事ができ
BMWらしいカッチリとした走行フィーリングを体感できます。
2013年08月25日