【E46 M3 81,000Km】ブレーキフルード・ミッションオイル交換/ATF全量交換・デフオイル交換【BMW 130i 72,000Km】
走行81,000Km、E46 M3 SMGのメンテナンス。
今回はブレーキフルードとミッションオイルの交換。 ブレーキフルードはかなりの劣化が見られるので
圧送にて交換を進めます。 走行距離が81,000Kmという事もあり、フルードライン内のスラッジも
車外に排出する為に圧送力を強めに設定し交換をしていきます。 交換前のフルードの状態です。
かなり変色しており、吸湿し劣化しているのが分かります。
グレードの高いフルードほど沸点は高く、低粘度でペダルを踏んだ際の応答性も良いですが
吸湿性も高くなっていきますので、M3のようなスポーツモデルの交換時期に関しては
しっかりと把握し、定期的に交換をすることをおすすめしております。
速く走れてもまともに止まれなければ、どんなに優れたドライバーでも
その車の持つポテンシャルを十分に発揮する事は難しいというわけです。交換後。
必要があればタンクも一度外し、しっかりと洗浄し新しいフルードを入れていきます。
適切なフルード交換を行うとブレーキタッチの変化も分かるようになります。 ミッションオイルの交換。
SMG搭載なのでATFが入れられていました。 SMGユニットで強制的に変速を制御している為、冬季の低温時のギアチェンジ時に
出来るだけ負担をかけないように、流動性の高いATFを選択するのが街中走行が中心であれば
ベストではないでしょうか。ATF、ギアオイルの選択はオーナーがどのような使い方をするかによって
変わってきますので、打ち合わせ時にリクエストがあればお気軽に申し付け下さい。 走行72,000Kmの130iが入庫しました。
今回のメンテナンスメニューはATF、デフオイルの交換になります。 古いATFの排出。ATエレメント一体型の樹脂製オイルパンが使用されているモデルにお乗りの方が
他店でATF交換を断られたとご来店されるケースが多いですが
パーツ供給も問題無いですし、適切な知識と技術を持ち合わせていれば
問題無く全量交換出来ますので、ご検討の方はお気軽にお問い合わせ下さい。一晩この状態で、出来るだけ古いオイルを排出していきます。 新しいオイルパンを取り付けし、新しいATFを入れていきます。 ある程度までATFを入れ、油面調整を開始します。 ATFの油温を確認しながら適切なATF量に調整していきます。
もちろん量が適正でなければATの不具合に繋がりますから
慎重に作業を進めます。デフオイルの交換。 残念ながらドレンボルトが付いていないので
古いオイルを吸い出していきます。
もちろん交換前には油温を上げ、粘度を落としておき
デフケース内のスラッジも車外に排出させやすくしておく事も大事な事です。 チョイスしたオイルはFUCHS HLS90(75W90)。 最後にテストランを行い問題が無いかを確認します。
作業箇所だけではなく、その他の点で気が付いた箇所に関しては
適切なメンテナンス時期と方法を納車時にアドバイスし
作業は終了となります。
2013年10月15日