【E10 2002 Turbo】足廻りオーバーホール【ポラリスシルバー】
無事エンジンの搭載も完了し、足廻りの組み付け作業を進めています。
02シリーズの足廻りはフロントがマクファーソンストラット+コイル、リアはセミトレーリングアーム+コイルの
4輪独立懸架式サスペンションを採用しています。
当時の国産車のお手本となった足廻りですね。
リアの限界もそこまで高くなく、割とすぐに横に流れてしまいますが
そんな味付けが当時としてはスポーティだったのかなとも思います。 リアセクションのブッシュは全て新品に交換。
アーム類は錆を落とし、あえてサンドブラストはせずに
ブラックに塗装しております。 ゆっくりとボディを降ろしながら位置を合わせて組み付けしていきます。 ショックはビルシュタインをチョイス。サイドブレーキシューは新品に交換。 ブレーキシューとホイールシリンダを交換。
ホイールシリンダは、ドラムブレーキ内に装着されている部品で、
ペダルの踏力をブレーキフルードに伝えることにより、
油圧でブレーキシューを広げ制動力を発生させる役割をするパーツになります。
分解してのオーバーホールも可能です。ディスクブレーキの制動力には及ばないドラムブレーキですが
このようにしっかりとパーツを交換しておけば安心でしょう。 ドラムカバーを取り付けてリアセクションは、ほぼ作業完了になります。 フロントショックの組み付けに入ります。 リアと同様に、ビルシュタインを使用。
ストラットのボールジョイントはもちろん新品に交換致します。 ストラットケースも錆を落とし、ブラックにて塗装。 アッパーマウント、スプリングパットは新品に交換。スプリングはそのまま使用出来るスプリングレートを保っていたので
そのまま使用。こちらもブラックで塗装。 ダストカバーを付け、いよいよ車輛に取付します。完成が見えてきましたね。 フロントブレーキローターは新品に交換。
ハブはそのまま使用しますが、中のベアリングは打ち替え新品に交換致します。
256φのベンチレーテッドディスクは当時としてはかなり強力な制動力を誇るローターですね。シーリングキャップやキャッスルナットは綺麗に洗浄し
グリスアップして再度使用致します。取り付け完了。これで足廻りの作業はアライメントの調整を除き
全て終了致しました。 リアだけでなく、もちろんフロントセクションのブッシュは全て交換。
車輛全ての作業が完了し、テストラン後にブッシュの捻じれや、アーム類の増し締めを行い
アライメント調整を行います。 問題無く、エンジンにも火が灯りました。
小さめな車体からはあまり想像できない野太い排気音をピット内に轟かせました。
エンジン調整をすれば、素晴らしく快調なエンジンに仕上がっています。
これで大きな作業は大分完了しました。
年内には確実に納車となりそうですが、まだピット内にありますので
2002にご興味のある方はお気軽に遊びにいらして下さい。
2013年11月28日