【E30 320i】インテークマニフォールドガスケット交換【アイドリング不調】
アイドリング不調のE30 320iの修理。
プラグやプラグコード、インジェクター等に問題は無く、アイドリング中の負圧の大きい時だけ
調子が悪く、アクセルを踏み負圧の影響を少なくすると吹け上がりに問題がないような場合は
今回のケースのように、インマニガスケットに問題がある場合が多いですね。 エアクリーナーがつながるエンジン中央のパーツがインテークマニフォールドになります。
ガスケットの良し悪しは外観から良否判定するのは難しく、
アイドリングに関係するパーツの良否判定と
交換するには完全にインマニの取り外しをしなくてはいけない箇所になりますので
アイドリングが不調になる条件を、ある程度照らし合わせしながら進め
トラブルシューティングを進める必要性があります。 冒頭で述べたように、点火系統、燃料系統に問題はなく
負圧変化によるアイドリング変調の症状が見られたので、早速インマニを取り外し。
完全に取り外す前にガスケットが割れているのを確認。
完全に抜けてしまっている状態なのでエアを吸い込んでしまい不調になってしまいます。
この状態でガスケットの交換をすればインマニを完全に取り外す事無く出来るのでは・・・
と思ってしまう方もいるかもしれませんが、ガスケット取り付け面は長年強い力で圧着されている為
古いガスケットが貼り付いてしまっている状態です。
インマニを取り外さずに古いガスケットを完全に剥離させるのは非常に困難になりますので
しっかりとインマニを取り外す必要があると考えております。普段チェックの出来ないインマニ下部のウォーターホースやエアホースも
この機会にしっかりとチェック。問題があれば交換しますが
今回はまだ問題無い状態だったので交換は無し。 取り外したインマニはガスケット取り付ける前に、オイルストーンで綺麗に仕上げていきます。 オイルストーンでの面研が甘かったりした場合、
今回のようにガスケットの割れが発生するケースが見られるので、しっかりと面研を行います。 ガスケット新旧。 オイルストーンを使用し、面を整えていきます。
オイルだけだと粘度が高いのでCRCなども使用しながら綺麗に仕上げていきます。 シリンダーヘッド側も同様に。 セロファンを指先に巻き、取り付け面を指でなぞり微細な付着物が無いかを確認し
ガスケットを取り付けていきます。インマニを取付していきます。
フューエルライン等の取付もありますので、作業は慎重に行います。
完成です。
アイドリングも振れる事なく、本来のコンディションに戻りました。
アイドリング不調と一言で言っても、様々な原因があり、今回のケースはその一つにすぎませんが、
アクセルを踏み込むと正常に吹け上がるような場合には
今回のようなインマニガスケット抜けを原因と考えて良いでしょう。
2014年04月16日