【E10 2002 Turbo】テストラン【ポラリスシルバー】
在庫として入庫したのが、昨年の4月。
すぐに売約となり、レストアメニューをオーナーと打ち合わせをし作業を開始し
約一年でほぼ作業が完了致しました。 今回のレストアのコンセプトは自然なヤレ。
全てのパーツを新品に交換するのでは無く、モールや塗装の質感はそのままに
車に近づくと当時の空気感を感じられるように。という、
オーナーからの非常に難しい注文でしたが、
試行錯誤しながら仕上げていった結果、満足いただける仕上がりで納められそうです 実際にキーを持ち、運転席のドアノブに手をかけ運転席に座ると
一瞬で当時にタイムスリップをした感覚に包まれます。
古き良き・・・という言葉が良く似合う車ですね。4気筒SOHCの2,000ccにKKK製タービンを装着し、NET値170馬力を絞り出すエンジンは
現代の車のスペックに比べれば、可愛い数値ですが
実際にステアリングを握り運転してみると、バイクを乗っているような軽快さを味わえます。
ワインディングでのドライブは最高の一言に尽きます。
室内に伝わるメカニカル音、吸気音やターボチャージャー音・・・
これは本当に面白い・・・と感じられる車です。
機関、外装、内装全ての新品パーツの入手ルートの確保や
入手困難なパーツの修理に関しては問題無い状態なのですが
車輛台数が少ない事もあり、なかなか数多くというわけにはいかないのが
もどかしく感じる事もありますが、一台一台丁寧に完成させていきたいと思います。 新品のパーツも使用していますが、冒頭に述べたようにコンセプトは自然なヤレ感。
カチッとしすぎないように、パーツを組み込んでいくのにも頭を使いました。
このコンパクトなボディでポルシェ911を追いかけまわす事が出来る高性能サルーンとして
当時は世界中から注目を浴びました。スタッフに運転してもらい、走行写真を連続撮影。
ヨーロッパのツーリングカーレースでポルシェと互角に渡り合ってきたシーンが頭をよぎります。 愛嬌のあるマスクからは想像できないボディの剛性の良さ、ブレーキタッチ、エンジンレスポンスetc…
そのどれもが秀逸で、乗ってみると今でも世界中にファンが多い事に納得です。 KKK社製のBLDターボチャージャーを搭載した1,990ccのSOHC水冷4気筒エンジン コーションラベル類も新品を手配し、貼り直しております。
新オーナーが求める仕様で仕上げた73y 2002Turbo、いよいよ納車間近です。
詳しい仕様やレストア方法、金額等はスタッフまでお気軽にお問い合わせ下さい。
もう一台レストア中の74y 2002tiiは現在ボディレストア中になります。
夏までにはボディを完成させ、次のステップにと考え中。こちらは全てのパーツを新品に交換。
コンセプトは新車以上のクオリティでの仕上げになります。
2014年04月22日