【E30 M3 SpoEvo】クラッチレリーズ・マスターシリンダー交換修理【67,000Km】
E30 M3 SpoEvoの修理入庫です。
クラッチペダルを踏んだ所、そのままペダルが戻らず自走出来無いとの事で急遽、千葉まで引き取りに伺いました。
レリーズシリンダーのクラッチフルード漏れで油圧が無くなった事が原因で
クラッチペダルが戻らなくなってしまったようです。クラッチハウジングにはフルードが漏れた形跡が…外したクラッチレリーズシリンダー。
走行中はクラッチペダルを踏むことで内部のシリンダーが前後しクラッチ操作をスムーズに行ないます。
内部シリンダーはゴム製で、走行によって徐々に消耗していく為、30,000~50,000Kmに一度は点検し
交換の必要があると判断された場合は早めに交換もしくはオーバーホールをおすすめしています。
今回はフルード漏れを発症したのですが、外傷は無くても中のシールが駄目になっているケースもあるので要注意。今回クラッチ操作が出来なくなった直接的な原因はレリーズシリンダーにありましたが
マスターシリンダー内部も同程度に消耗している事を考え同時に交換します。
新旧のクラッチマスターシリンダー・クラッチレリーズシリンダー。
ASSYで交換。ホース類等も当然交換します。新しいクラッチレリーズシリンダーを装着クラッチフルードを交換してエア抜きを行います。
全ての作業を終えたら最後にテストランを行いました。30km程度の走行でしたが
スムーズなシフトチェンジでSpoEvoならではのキビキビとした走行を楽しめました。
今回はMT車なら特に注意しなければならないクラッチ廻りのトラブルでした。
MT車では変速の為に常にクラッチを使用するのでクラッチ本体だけでなく、関連するパーツにも注意が必要で
定期的に点検やメンテナンスを行って、故障する前に走行距離・経年を考慮してパーツを交換しておく事が大切ですね。
2017年09月17日