【BMW Z3 Roadster】エンジン異音修理etc,,,【75,000Km】
今回はZ3 Roadsterがエンジン異音修理の為入庫です。
メーターパネルにエンジンチェックランプが点灯しています。
初めてご来店頂いた車輌で状況が判らないので現状の状態を確認しながら慎重に見極めつつ原因を探っていきます。エンジンルームを確認するとベルト付近からかなり大きくゴーゴーと異音が発生しています。確認するとテンショナーやプーリー内のベアリングが摩耗している様で
滑らかな可動が出来なった事が原因で異音を発生させていました。
単なる音と侮って走行を続けるとベアリングの破損などでロックし
ベルトが断裂、冷却システムや電装系が損傷して最悪の場合エンジンブローに繋がります。
人間でも病気の早期発見は非常に重要で完治する確率も高くなるので、
車も違和感を感じたら放置をせずに出来るだけ早目に対処する事が大切ですね。新旧のベルトテンショナー・プーリー・ファンベルト・エアコンベルト。
関連するパーツは全て交換します。
故障した一部だけを交換しても、他のパーツも劣化して故障する可能性が高いので同時に交換してしまう方が、
修理に掛かるメンテナンスコストを削減する事に繋がります。ベルト類・プーリー等を交換した所、異音も消えてエンジンもスムーズに吹け上がる様になったので
今までのドライビングフィーリングとの違いに驚くと思います。ベルトテンショナーはスプリングの機械式から油圧式へ変更。
機械式は新品でも異音が発生する事もあり、現在は油圧式のテンショナーのデリバリーになります。新旧のエキゾースト側カムシャフトセンサー。
他にも不具合が出ていないかテスターを接続して確認すると
インテーク側のカムシャフトセンサーに異常が出ていたので、両センサーを交換。新旧のインテークカムシャフトセンサー。
カムシャフトセンサーに異常が出るとエンストを起こす様になり、エンジンが始動出来ても直ぐに止まってしまったり
走行が出来たとしてもエンジン回転が不安定で思う様に走れません。
Z3の持病とも言えるぐらいに多い症状なので走行中のもたつきや
頻繁なエンスト等が発生した場合は早目に対処ですね。新旧のブレーキランプスイッチ。
ここに不具合が出るとブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しなくなるので非常に危険です。
エラー表示。
ブレーキランプスイッチとカムシャフトセンサーにエラーが出ています。パーツを交換後に再度確認します。
修理箇所によってエラーのリセットが必要な場合もあります。全ての作業が終了後、テストランを行い修理箇所やその他に問題が無いかを確認します。
エンジンルームからの異音も無くなり、不安定だったエンジンも安定した回転数を維持して
スムーズな走行を楽しめる様になりました。
若干エンジンオイル漏れがありましたが、今回はオーナーの判断で様子を見る事になり納車となりました。
今回は異音やチェックランプの点灯に関する修理を行いました。
皆さんもキュルキュル鳴らしながら走る車を見た経験があるのではないでしょうか?
異音ぐらいなら大丈夫、走っていれば音も止まるから…といった場合でも車にかなりの負担が掛かっている場合があり、
今回の修理も大きなトラブルへ発展する可能性が高かった為、安易に見逃すと危険な状態でした。
2017年06月26日