【E30 M3】エンジンオイル交換・エアコン冷媒ガス入替【150,000Km】
今回はE30 M3がエンジンオイル交換とエアコンガスの入替の為に入庫です。
HennaRedのM3は昔はよく見かけましたが、今は滅多に見れませんね。
新鮮です。エンジンオイルの交換。
フラッシング剤を注入しエンジン内部に堆積したスラッジやカーボンを落とします。
その他の効果としてエンジン内部に保護膜を形成し、汚れの再付着を防止する事で新しいオイルの再汚染を防ぎます。10~15分程アイドリングを行いフラッシング剤を浸透させ、汚れを集約してからエンジンオイルを排出。
エンジンオイルはフラッシング剤の効果もあり、かなりカーボンスラッジが含有された状態になるので、
排出には時間を掛けて出来るだけエンジン内部に残さない様に行ないます。同時にオイルエレメントも交換。
オイルエレメントもフラッシング剤の効果で落とされたスラッジやカーボンが堆積するので必ず交換します。エンジンオイルの排出を終えたら新しいオイルを規定量注入してオイル交換は終了。
チョイスしたオイルはFUCHS TITAN 5W-50になります。
E30モデルから現行モデルまで幅広く人気のロングセラーオイルですね。エアコンガスの入替えの前に経年・距離を考慮してリキッドタンクを交換。
リキッドタンクはエアコンガスのフィルターの役目をしているのですが、経年・走行距離によりフィルターの効果が薄れ不純物が
エキスパンションバルブや配管等に詰まり不具合を発生させる事もあります。
詰まるとエアコンの効きが悪くなったり異音を発生させ、その他のパーツにも負担が掛かるので
消耗品と割り切り、タイミングの良い時に交換する事で、コンプレッサーやエキスパンションバルブなどの
保護にもつながります。新旧のリキッドタンクのOリング。
こちらも必ず新しい物へ交換。新しいリキッドタンクを装着しその後にエアコンガスの注入作業を行います。Wynn’s エアコンディショニングシステムトリートメントを使用。
色が付いているのでエアコンシステムの漏れの有無が確認出来るだけでなく磨耗と騒音を防止し、
コンプレッサーの寿命を延ばす効果が期待出来ます。真空引き作業を行ったのち、漏れが無いか確認をしてから規定量冷媒ガスを注入します。
全ての作業が終了したらテストランを行い修理箇所やその他に不具合が出ていないか確認。サーモメーターを使用してエアコンの効き具合を確認。
特に問題も無く全ての作業が完了しましたのでオーナーの元へ納車となります。
今回はエアコンガスの交換を行ったのですが、特にE30は経年劣化も含めエアコンの故障が多くみられる様になりました。
E30は元々R12(フロンガス)が使用されているのですが、環境破壊問題(オゾンホール)の問題でR12の製造は終了しており
使用が出来なくなっております。その為、現在主流のR134aへ、レトロフィットする必要があります。
2016年11月18日