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MAINTENANCE REPORT

【E46 M3】エンジンオイル漏れ修理&エンジンオイル交換【78,000Km】

DSC06906_R本日はE46 M3がオイル交換作業の為、入庫致しました。
以前当社販売した車輌なのですがE46 M3は最終モデルでも今年で10年を迎えます。
その為、メンテナンスの頻度にもよりますが当社でも比較的重整備が多くなってきているモデルのひとつになります。DSC07146_Rアンダーカバーを外して作業に入ろうとした所、オイル漏れが見つかりました。
精査したところ、プレッシャーバルブからのオイル漏れだと判断出来ましたので早速交換致します。DSC07148_R新旧のプレッシャーバルブです。
プレッシャーバルブはエンジンブロックの横に付いているのですがOリングが劣化してしまうとオイル漏れを発症します。
漏れ始めると徐々に漏れる量は増えていきますので早期の発見と交換が大切です。
ここからのオイル漏れは比較的多い症例なのですが、特にM3は定期的なチェックが必要な場所になります。DSC06905_Rエンジンオイルの交換を致します。
オイルを抜く前にフラッシング剤を使用してエンジン内部に堆積したスラッジやカーボンを落としていきます。
フラッシング剤を使用する事により、エンジン内部を出来るだけ綺麗にする事で新しいオイルの汚染を防ぎ、
保護被膜を形成して汚れの再付着を防止します。DSC06909_R約10分程アイドリングをしてからエンジンオイルを排出させます。
エンジンオイルはフラッシング剤で落とされたスラッジやカーボンと共に真っ黒な状態で排出されます。
出来るだけエンジン内に汚れたオイルを残さない為にも最後の一滴になるまで時間を掛けてしっかりと排出させます。DSC06910_R新旧のオイルエレメントです。
取り外したオイルエレメントにはフラッシング剤で落とされたスラッジやカーボンの汚れで真っ黒になっていました。DSC06913_Rエンジンオイルの排出が終わりましたら新しいエンジンオイルを規定量注入してエンジンオイルの交換作業は終了になります。DSC06914_R今回使用したエンジンオイルは欧州車向けのFUCHSのTiTAN Super Syn5W-50になります。
このオイルはヨーロッパの規格をクリアし欧州の各メーカーの認証を受けおりレースオイルに匹敵する程の
非常に優れた高性能オイルでM3のパフォーマンスを十分に発揮させてくれます。
当社でもM3ALPINAにお乗りの方には人気のロングセラーオイルになりますね。
因みにエンジンオイルでしたら何でも良いのでは?という方がいらっしゃいますがそうではありません。
あまりにも安価なオイルなどはエンジンの性能を低下させオイル漏れやエンジン異常等の故障の原因になる事が有りますので
必ずご自分の車に適したオイルを適正に交換し続ける事が
良いコンディションを維持するのに必要不可欠な作業のひとつと考えて良いかも知れません。DSC06915_Rオイル交換作業後は必ずオイルカウンターをリセット致します。DSC06916_Rリセット完了です。
オイル交換は走行方法にもよりますが出来るだけ3,000~5,oookm毎、もしくは半年を目安に交換する事をお勧め致します。
特に古い車輌や高性能モデルの車輌では故障を防ぎ性能を十分に発揮させる為にも定期的なオイルのチェックは必要ですね。
全ての作業が終了後、テストランを行い修理箇所やその他に問題が無いかを確認し、オーナーの元へ納車となります。
オイル漏れは故障の中でも非常に多く、どんな車輌でもパーツの劣化によりオイル漏れを引き起こします。
そうならない為にも定期的な点検や交換は必要ですので、
今回の記事をお読みになってオイル交換等気になる事がございましたらお気軽にご相談下さい。

2016年04月09日