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MAINTENANCE REPORT

【E36 318is】法定24ヶ月点検&車検整備【108,000Km】

DSC06486_R本日は約一年程前ににエンジンのオーバーホールを行ったE36 318isが24ヶ月点検と車検整備の為入庫致しました。
オーナーからエアコンの効きが良くないとの事でしたのでこちらも点検確認していきます。DSC06487_R先ずはエアコンの点検から進めていきます。
圧力ゲージを使用して高圧・低圧のエアコンガスが適正な数値であるか確認しますDSC06488_R数値を確認すると規定の数値よりガス圧が低くガス漏れを起こしている状態でした。
これではエアコンの効きが悪くなるのは当然です。DSC06493_Rエアコンコンプレッサーを確認するとガスとエアコンオイルが混じったような汚れを見つけましたので取り外して点検します。DSC06495_R取り外したコンプレッサーを見るとガス漏れを起こしていた形跡が残っていました。DSC06497_R拡大して見るとガス漏れでその周りに汚れが堆積しています。DSC06499_Rエアコンコンプレッサーを新しく交換致します。
DSC06501_Rエアコンコンプレッサーを交換しましたので同時にドライコンテナもセットで交換します。
ドライコンテナは液化された冷媒に含まれる不純物や水分を濾過する機能を備える為
必ずエアコンコンプレッサーと同時に交換する事が基本になります。DSC06502_Rドライコンテナの新旧のパーツです。
ドライコンテナはエアコン関連部品の中では消耗品的なパーツですので目詰まりから
故障に繋がる場合もございますので注意が必要です。DSC06506_RR134aガスを注入しエアコンの効き具合を確認します。DSC06507_R最終的に圧力ゲージを使用して既定の数値通りに圧力が出ているか確認をしてエアコンの修理は終了です。
エアコンの症状の変化は気付かない場合が殆どだと思います。
特に古い年式の車輌ではパーツの劣化から故障に繋がる場合もございますので違和感を少しでも感じたら
なるべく早く主治医のいる修理工場へ御相談下さいませ。DSC06509_Rリアブレーキのローターをマイクロメーターで計測した所、交換時期に来ておりましたので交換していきます。DSC06510_R新旧並べて見ると摩耗によって削られた厚みの違いがお判り頂けると思います。DSC06511_Rリアブレーキ左右共に交換致します。DSC06512_R左右共に新しいブレーキローターを装着しパッドとの当たり面を調整し交換作業は終了です。DSC06513_Rパワステのオイルを交換致します。
専用の機械を使用してフラッシングを行います。
オイルを圧送させパワステのポンプやギアボックス・オイルラインに溜まったスラッジを古いオイルと共に排出させます。
排出後に新しいパワステオイルを注入して交換作業は終了です。DSC06516_Rエンジンオイルを交換致します。
フラッシング剤を入れ循環させてエンジン内部に溜まったスラッジやカーボンの汚れを落とします。
フラッシングをして汚れを落とす事で新しいオイルの汚染を防止しフラッシング剤に含まれる保護被膜が汚れの再付着を防ぎます。DSC06519_R10分程フラッシング剤を循環させた後にエンジンオイルを排出させます。
フラッシング剤で落とされたスラッジやカーボンの汚れが混ざったエンジンオイルは真黒な状態で排出されます。
DSC06521_Rオイルエレメントにはフラッシング剤で落とされたスラッジやカーボンの汚れがギッシリ詰まっているので同時に
新しいパーツへ交換致します。DSC06522_R汚れたオイルをエンジン内に残さない様になるべく時間を掛けて最後の一滴になるまでしっかりと排出させる事が大切です。DSC06523_R排出を完了したら規定量のエンジンオイルを注入してエンジンオイルの交換作業は終了です。DSC06526_R車検に備え下廻りを高圧のスチーム洗浄でオイル等の汚れを落とし綺麗に仕上げます。DSC06527_Rエンジンルームも同様にスチーム洗浄でオイルや埃等の汚れを落としていきます。
エンジンルームの洗浄は水に弱い部分もございますので洗浄前にしっかりと防水対策を行い
洗浄後にも錆防止の処理をしておきます。P1150750_R綺麗に洗浄をした後、テストランを行い車検取得の為、陸運支局へ車を持ち込みます。
DSC06562_Rその後定期点検記録簿、ステッカー、車検証を用意してオーナーの元へ納車となります。

2016年06月05日