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MAINTENANCE REPORT

【法定24ヶ月点検整備】2002 Turbo【車検整備】

DSC06318_R今回は2002 Turboが車検整備の為入庫致しました。
2年前に当社でレストアし、納車されたマルニターボです。月日が流れるのは早いものです・・・
不具合箇所も見当たらず、各オイルのリフレッシュで今回の車検整備は大丈夫そうです。DSC06320_Rまずはエンジンオイルの交換。
エンジンオイル交換ではオイルを排出させる前にフラッシング剤を入れエンジンオイルと一緒に循環させる事により
エンジン内に堆積したスラッジやカーボンを古いオイルと一緒に排出させます。DSC06321_R十分にエンジンを温め循環させた後、フラッシングの効果でスラッジやカーボンで
真っ黒になったエンジンオイルを排出させます。
排出にはなるべく時間を掛け出来るだけ汚れたオイルを排出させる事が重要です。DSC06326_R当然、オイルエレメントも交換致します。DSC06339_Rオイルを規定量を入れてエンジンオイル交換は完了です。
今回チョイスしたオイルはYACCO VX1000 5W-40になります。
ターボ車は特に高回転、高負荷になりやすいので通常の車輌よりも交換サイクルは早くなりますので注意が必要です。DSC06327_R次にミッションオイルの交換です。
ドレンボルトを外してオイルを排出させます。DSC06329_Rドレンボルトのマグネットにはミッションから出たアイアンパウダースラッジ(鉄粉)が吸着しておりました。
ミッションの構造上避けられない汚れなのですが、溜まったスラッジをそのまま放置して走行をする事は
更に多くのスラッジを発生させる原因にもなりますので御自分の走行方法によりどれぐらいで交換が必要になるのかを
把握しておく事が大切です。DSC06330_Rスラッジを綺麗に落とします。DSC06333_Rミッションオイルを規定量注入してミッションオイルの交換は終了です。
Getrag235、5速マニュアルミッションにはFUCHS 5SPEED 75W-90の相性が良いですね。DSC06343_Rデフオイルを交換。
十分に油温を上げた状態で汚れたオイルを排出させます。DSC06349_R取り外したデフのドレンボルトワッシャと新しいパーツです。
古い方は割れてしまっていました。
ドレンボルトワッシャはメーカー規定のトルクで締め付ける事によってワッシャが潰れて
オイル漏れを防ぎますので再利用は出来ません。
交換の際は必ず新しい物に交換しないとオイル漏れに繋がりますので注意が必要です。DSC06350_R規定量のデフオイルを注入してデフオイル交換は終了です。
FUCHS HLS90 75W-90を使用。
DSC06324_Rブレーキフルードの交換。DSC06338_R圧送機材を使用してブレーキラインに溜まった錆や汚れを古いフルードと共に排出させます。
その際に、不自然なエアの混入や排出したフルード内に錆や汚れが必要以上に発生していなかったか等を確認致します。DSC06336_Rクラッチフルードも交換。
クラッチフルードはブレーキフルード程に気にされない方が多いのですがブレーキフルード同様に劣化致します。
しかも走行中はブレーキフルードよりも頻繁に使用されている箇所ですので愛車のシフトフィールを保つ意味でも
定期的な交換は必要です。DSC06346_R冷却水の交換。
専用の機械を使用して冷却水を圧送させ冷却経路に溜まった錆や汚れを古い冷却水と共に排出させます。
排出の際は異常な錆や汚れが出ていないか確認致します。DSC06354_R最後にクーゲルフィッシャーを調整し、CO値とHC値を見ていきます。
数値を確認しながら、テストランを繰り返し行い、一番ベストな燃焼効率を求めていきます。DSC06356_R全ての作業が終了後、テストランをし問題が無い事を確認。
今時の過給機は、いつ過給がかかり始めたかも分からないようなマイルドな仕上がりで低速からトルクが溢れてくるのが
乗ってみると良く分かります
それはそれで技術の革新であり素晴らしい技術なのでしょうが、
このターボのようにアクセルを踏み込み2,500rpmあたりから効き始めるターボの過給とその音、
いわゆるドッカンターボが、ターボ車の醍醐味であると感じてしまいます。

2016年02月12日