第25回 添加剤ではなく修復剤
添加剤ではなく修復剤。
『METARIZER(メタライザー)』
という名前の商品です。その中でも当社で扱い始めたのが
『METARIZER PRO(メタライザープロ)』
世の中には色々な添加剤がありますが
なかには『???』
という商品も存在することは私達も否定しません。
実際、私達が使用し、色々な環境下の元でテストランを繰り返しこれは
『良い』と感じるまで私達自身『???』なのですから。
以前よりお客様より『METARIZERって評判が良いんだけどどうなの?』
と多数の問い合わせを受けていましたので車輌テストを重ねた結果、取り扱いを始めました。
METARIZERをご存知の方もいらっしゃると思いますが、まずメタライザーってナニ?
マイクロロンは金属表面をコーティングするのに対し、 メタライザーは金属の凹凸、
磨耗を鉄の再結晶化の力で修復しマイクロロン同様、動きを良くします
成分的には、テフロンも塩素もPTFE粒子もモリブデンも含まれていない溶剤になります。
容器の底を見ると、細かい黒い粒子が沈んでます。この黒い粒子がメタライザーの要です。
この粒子が金属表面に定着し、アイドリングの安定。圧縮の正常化等の効果を発揮します。
またマイクロロン等の実績のある添加剤と併用すると更にプラスの効果を得られるのが特徴です。
ドライサンプ、ウェットサンプどちらにも入れられるので2000年式走行34000kmのポルシェに注入。
そこまで距離が出ている訳ではないので、どれくらい効果が出るのかな・・・
と期待半分不安半分の状態で施工、オイル交換をしその後、用量及び施工方法をしっかり守り『METARAIZER PRO』を注入。
ドバっと入れても弊害は出ないようですが、ゆっくり時間をかけ注入可能な専用器具で
一定の速度で注入した方が効果は高いようです。また注入後は必ず最低1時間アイドリング状態で置いておきます。
注入して15分後くらいからでしょうか。
まずアイドリングの音が変化しはじめました。
水冷モデルなので空冷ほどアイドリング音はうるさくは感じ無いのですが、
ポルシェ独特の水平対向エンジンの大げさに言えば『バラバラ』という
アイドリング音が静かになってきました。。。。
オイルを新油に変えたせいか?メタライザーによって一時的にオイル粘度が下がっているのか?
と、うがった見方も試みましたが 去年の12月末のオイル交換時は、アイドリング音の変化もありませんでしたし、
8.5リッター程エンジンオイルを使用しているのに対し一瓶20mlの液体で粘度が変わるとも思えません。
使用エンジンオイルも前回と同じ FUCHS 5W-50を使用しているのでこれは本剤の効果としか言いようがありません。
アイドリングが終了し、テストラン。
本来であればしばらく通常走行してからじゃないと禁止されているのですがテストランなので
クッと7000rpm近くまでアクセルを踏み込むと
アクセルのツキが非常に良い。
信号待ちなどでたまにあったアイドリングの段付きも無くなっていました。
さすがにレブ近くまで何度も回すのは良くないと思いましたので
メタライザーの効果を実感出来た所で、テストランは終了。
約1000kmでメタライザーの成分がエンジン内に定着するそうなので
効果の経緯を確認しつつテストランを繰り返そうと思っております。
使用後の正直な感想としては、
『エンジンの雑味が消えた。』
『アクセルのレスポンスが良くなった。それに伴いエンジンの回転数の上がり下がりのメリハリが体感できた。』
燃費等はまだ以前と比較できるほど走っていないので分かりませんが
変化が確認され次第ご報告したいと思います。
まるでメーカーサイドの回し者のようなインプレになりましたが
デメリットの無いプラス方向の体感が得られ
正直、私自身サプライな結果に終わりました。
常に賛否両論が話題になるこの手の商品ですが
今回何故私達がこの商品の導入を決めたのかと言うと
『入れると早くなるものではない。(馬力が上がったりはしない)』
『ハード的に壊れた物を修復する物ではない』
『適正添加量が定められているのでしっかりとした取り扱いをしないと何も変わらない』
『用途を選ばない。(パワステ、ミッション、デフ等も使用可)』
M3やアルピナ等はエンジン本来の性能のオリジナリティを保持し続けることが
非常に大切だと思っていますので、長く大事にお乗りになろうと
お考えのお客様には最適な商品ではないかな?と思い導入に踏み切りました。
当社にご来店されるお客様で良く言われるのが
昔より吹け上がりが・・・
アクセルのレスポンスが・・・
エンジンからの異音が大きくなった・・・
もちろん全てのハードを交換すれば改善されるのは言うまでも
無いことですがちょっとした工夫と時間そしてそれを改善してくれる商品が
あれば費用的にもハードの交換よりも軽く済む筈です。
テスト段階で判明したのですがオイル交換時にMETARIZER PROを注入するだけでも効果はプラスに働きますが、
エンジンフラッシングR2000施工後に一旦、洗浄性の良い安価なエンジンオイル(¥1,800程度) を入れ、
エンジン内部の残った汚れの集約と荒れた金属面を平滑にする為
専用液剤を注入しメタライザー成分が金属面に定着する1000kmまで走行します。
走行後、オイル交換(FUCHS-5W-50推奨)をし、その後、『METARIZER PRO』を施工します。
スラッジ除去後、2重の金属表面の平滑化でしっかりとエンジン内部のコンディションを整えてくれますので効果は絶大です。
20000km~の車輌に施工するとアイドリングの静粛性、アクセルレスポンス、どれをとっても目を見張る効果が現れます。
ご興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
2007年07月13日