第35回 ALPINA B3 3.3 Touring
E46 ALPINA B3 3.3 Touringが車検整備で入庫致しました。
2001年モデル走行22,000km,当社が新車で販売した車輌になります。
感覚的な言い方になってしまうのですが2000年以降のモデルは随分まだ新しく感じてしまいます。
例えば2000年モデルと1999年モデルとでは1年しか違いは無いのですが
随分と2000年モデルが新しく感じがちです。 ですが実際はデリバリーより6年が経過しているわけです。
今回のインプレッション車輌はそんな錯覚を払拭してくれた物でした。
こちらの車輌のお客様は今まで何台も当社にて車輌を購入していただいているお客様で
今回の車検は2回目の車検でした。走行距離もそこまで出ていない為
ここまで各部に消耗が進んでいるとは正直予想をしておりませんでした。
一番多く消耗が見られたのはATFとロアアームコントロールブッシュでした。
細かなヒビ等が目立ちましたし、随分とヨジレが見られました。E46のロアコンは
比較的弱いですからこまめなチェックをおすすめ致します。
ATFはもちろんフィルター等は新品に交換し、全量交換方式で交換しました。
タイヤも新品のミシュランパイロットスポーツに交換しましたし
ロアアームコントロールブッシュも交換したので4輪アライメント測定し規定値内にしっかりと調整した後
テストランをし実際にステアリングの不自然な振れ等無いようしっかりと調整致しました。
左からフューエルフィルター交換。フューエルラインインジェクター洗浄。VICにて燃焼室清掃。
左からR2000にてエンジンオイルラインフラッシング。パワステオイルフラッシング。
ポリマーコーティング加工、全てのオイル類、水廻り、フューエル、点火系、エアクリーナー等の清掃、
ブレーキパッドの交換の作業を実施し、目に見える箇所、普段目に見えない箇所のメンテナンスを実施致しました。
やはり目に見えない箇所は激しくとは言いませんが、しっかりと汚れと消耗が見られました。
今回は200●年モデルで距離が出ていない車輌に対してのメンテナンスのあり方を考えさせられた車輌でした。
まだ新しいモデルだから大丈夫と安易に考えてしまうのは危険ですし、この手のハイスペック車輌は
やはり本来の性能を維持する為に、正確な車輌状態の把握とメンテナンスが必要だと再認識させられたケースでした。
再認識させられるほどにメンテナンス後のフィーリングは格段に良い方向に変わりました。
2007年07月23日