BMW色々オイル交換 ロアコンブッシュ交換
オイルの交換からエンジンオーバーホールと言った重作業まで様々な車輌が入庫中。 こちらは距離60,000KmのE46のロアコンブッシュ。
別件で入庫したのですが、テストラン中に道路の轍等に関係無く、
右に左にステアリングを取られるのでチェックした所
上の写真のような状態。
消耗限界を超えていた状態でした。こちらのエレメントはE46M3のもの。
大きいフィルターはR2000のエレメントですね。
他店で購入されてまだ日が浅く、距離もそこまで走っていないらしいのですが
何箇所かにオイル漏れがあり、各部の汚れも目立ちました。
現状渡しではなく、納車整備をしてからの納車だったとの事ですがその整備内容は不明。
余談になりますが
最近納車されてすぐに点検で持ち込まれるオーナーが多くいらっしゃいますが、
現状渡しで購入された方は少なく、納車整備をしてからの納車と説明されているようなのですが
実際に車輌をチェックするとエンジンオイルやエアエレメントさえも
交換されていない車輌も少なくありません。
納車整備費用がかかっていないのであれば別ですが
かかっているのであれば納車時に、『何を』『どのように』交換、修理したのかを
はっきりさせておいた方が良いかと思います。 同じM3のブレーキフルード。
綺麗な紅茶色。
これは正常じゃありませんからね。新油はサラダ油のような色をしています。使用オイルはOMV DOT4
一言でオイル交換というとエンジンオイルだけを思い浮かべがちになりますが
ブレーキオイルは安全や人命に関わる重要なセクションを正常に動作させる為に
必要不可欠なオイルですから、コマメにチェックしましょう。
ブレーキオイルは吸湿性が高く、吸湿や劣化が進むと沸点が下がり
ペーパーロック現象が起こりやすく非常に危険です。 パワステオイルタンクの底部にインテークホースとリターンパイプの2本が
差し込まれているのですがホース自体の素材がゴムなので
ホースバンドで固定されています。そのホースバンドが上の写真のように
カシメのタイプの時には適正なパワステオイル交換が行われていない可能性が高いです。
パワステオイルタンク内のオイルを排出したのみでは全体の約3分の一程の
交換しかされておらずパワステポンプ、ギアボックス内には
古いオイルが残ったままです。ポンプ、ギアボックス内のオイルも排出するには
タンクとホースを外す必要がありその際にはネジ式のホースバンドが使用される事が殆どです。
車輌によってはエンジンフードを開け確認出来ますので
機会があればチェックしてみてはいかがでしょうか? 距離40,000KmのE46のATF交換。
オイルの汚れもさることながら、オイルパン内のマグネットに注目。
粘着質なスラッジがべっとりと付着しておりました。
2008年02月27日