車輌価格ASKINGの理由
メールで何度かやりとりをさせていただいたお客様が来店する事に。
ご来店目的はストックリストにあるE30/M3。
当社で取り扱いのある車はストックリストを見ていただければ分かると思いますが
BMWの中でもMシリーズやALPINAが全体の九割を占めています。
残り一割もスタンダードであってもisクーペやE30カブリオレ、ツーリングといった車輌ばかり。
在庫車輌の仕入れに関しても、こういった特殊な車が多い為、既存の管理ユーザー様からの
買取や下取りがほとんどなので、一般の量販店のように大量に在庫を抱える事は難しいのですが
在庫台数が少ない事によってしっかりと車輌の正確な情報をお伝えする事が可能です。
例えば上の写真。
デジカメという便利なものが普及してくれて随分経ちますがお陰でお手軽に
車輌の情報を資料として残しておく事が非常に楽になり
見積り書をお渡しするのと同時に、目的の車がどのようなメンテナンスをされてきたか。
現在のコンディションはどのくらいのものなのか。
それが明確に分かるようにまとめ一緒にお渡ししています。
お渡しした資料は過去の整備をまとめた物ですから、
その車の納車前整備の記録からまた新たに資料は増えて行く事になります。
仮にそのオーナーが車を手放される時には、所有されていた間に施された
メンテナンスの履歴を再度まとめ、次のオーナーに渡されていきます。
文字だけの記録より明確で内容も分かりやすいかなと思い軽い思いつきで始めたのですが
これが割と評判が良いようなので継続していこうと思っています。
内容が脱線してしまいましたが、M3はこの時代の車をこよなく愛するアルファ164QVにお乗りの
お客様に引き取られて行きました。このM3は非常に問い合わせも多く、いまだにE30/M3の人気の高さを肌で感じた一台でした。
価格を表示せずASK表示だった為、問い合わせもはじめに車輌内容ではなく価格のお問い合わせが
大半であり、お問い合わせいただいたお客様の多くがかなりの高額を予想されていたようですが
価格だけではなくその内容もしっかりとお話し出来たお客様に限って言えば
今まで施工されてきた内容と照らし合わせると車自体の価格は¥0なのでは??
と逆に言われる事もありました。
では何故、明確に価格表示せずにASK表示とするのか。
まずは、車に興味を持っていただきたい事。
ASKという表示が特別に金額が高いイメージになるのか。その他に特別な理由があってのものなのか。
それは人それぞれ受けるイメージは違うとは思います。
具体的な車輌価格の明記は避けますが、このM3の車輌価格は100万円台でした。
★E/gヘッドオーバーホール
★使用されているゴムブッシュを全て交換併せてショックサス共に交換
★エアコンレトロフィット(R134a)に変換
★電動ファン交換
★エアフロメーター交換
★フューエルライン交換
★スターターモーター交換
★メーターパネル修理
★デフオイル漏れ修理
★各部オイル交換。
★etc....
書き出すとキリが無いので近年でざっと当社で施工した内容を羅列してみました。
上記内容を見て車輌価格が100万円台って決して高くないと思うのは私だけでは無いはず。
結局何が言いたいのかというと
ASK=高額と限定しないで欲しいと言う事。
もちろん100万円、200万円が金銭的に安いなんて意味で言っている訳では無いですよ。
某有名検索サイト内の中古車在庫情報を見ると、E30/M3の価格の相場が
150万円~¥400万円とかなり幅がある事が分かります。
年式、仕様、色、走行距離、ディーラーor並行様々な理由により20年以上経過した車が
それぞれのショップの考え方により価値が付けられ価格が設定されておりますが
中には非常に高値なのに水廻りの対策もされていない車輌もありますし、この内容であればこの高値でもすぐ売れるでしょうと予想出来る車輌も存在します。
そんな情報が溢れている中に上記作業を施した車輌に¥100万円台のプライスを付けて表示する事が
これから購入を考えている方々や他ショップさんに混乱と迷惑を招くだけではないかなという思いもあり
ASKとさせていただいておりました。
というように当社で使用するASKの全てをイコール高額と考えないでいただければという事。
ASK表示のストック車輌の中で
もし、ちょっとでも心に留まる車があるのであれば、買う買わないは別として
どんな車なのか。と言う事をお茶を飲みながらお話しさせていただければと思います。
2009年01月31日