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MAINTENANCE REPORT

90y E30 M3 DiamondBlack RestorationFileNo.2

DSC04075_Rレストア中の90y E30 M3 DiamondBlack
90y E30 M3 DiamondBlack RestorationFileNo.1
からの続きになります。
前回お伝えしましたように、今回の作業での見せどころの一つであるエンジンルームと下廻り作業の一部を
レポートしていきたいと思います。DSC04077_Rこちらの車輛は走行距離も少なく、以下のような症状は有りませんでしたが、
エンジンオーバーホールが必要な現象として、
坂道を上る時や急加速したい時に反応が鈍ってくることはありませんか?
ピストンやリング、シリンダー内壁の磨耗が進んで、圧縮されたガスが僅かな隙間から抜けてしまうので
パワーが出なくなるのです。当然、燃費がものすごく悪くなります。
その内に、洩れたガスがマフラーの熱でバックファイヤーを起こす様になり
パンパンとマフラーから音が出るようになる事も。
クランクシャフトの異常磨耗が進めばエンジン回転のムラが出て、
平面路を走っていてもノッキング現象が出るようになります。
その他、電気周りやプラグ、デスビ等の異常も出て来たり、オイル下がりの現象も出てくるケースもあるでしょう。
これらはエンジンのオーバーホール時期のサインですので、
これらのの現象が少しでも感じられるようであれば、エンジンオーバーホールという作業を視野に入れた
メンテナンス計画を視野に入れていった方が良いかも知れません。
DSC04100_Rエンンジンを降ろす為の第一段階がスタートしました。
補機パーツを外し作業を進めていきます。
DSC04199_R今回はアクスルキャリアごと下からエンジンを取り外し。
この後、エンジン内のをすべての部品を分解していきます。
走行距離があまり進んでいないお車でも経年によって酷使されたエンジン内には、
劣化したオイルやカーボスラッジなどの堆積・各シール部の傷み等々、、、
エンジンの隅々まで汚れが行き渡っているのが分解していくにつれ分かるでしょう。
これらを分解・洗浄・調整してから組みなおしていきます。
また、パーツの一つ一つを手に取って点検・計測する為には全分解が必須となりますので
詳細はまたこちらのブログでお伝えしていきたいと思います。
DSC04200_R車の下廻りという所は、クルマが走っているかぎり雨や土埃、
夏なら暑くなった路面の熱など過酷な状況にさらされますので
足廻りを取り外したのち、しっかりとチッピング処理を施していきます。  DSC04296_Rエンジンを降ろし終えたら、足廻りやガソリンタンクなどを中心に取り外していきます。
この状態の下廻りがどのように変わっていくか。楽しみにお待ち下さい。

2015年08月08日