【E46 M3】ポリッシュ&ガラスコーティング【ウェルムガラスコーティング】
本日はE46 M3のガラスコーティングの作業を実施します。 コーティングで最も重要になってくるのが下地作りになります。
洗車や雨等で付いてしまった小傷や雨染み、走行中に巻き上げた砂塵の中に混じっている
鉄粉の除去等を行う事により塗装面を平滑にする必要があります。
研磨剤、バフ、ポリッシャーの種類を、塗装面の状態に合わせ
変更しながら研磨していく事により
しっかりとコーティング剤が密着する塗面作りが最重要作業となります。 塗装面以外の研磨剤が触れて欲しくない箇所やポリッシャーが当たって欲しくない箇所を
しっかりとマスキングを施します。 研磨剤の粉等の埃が入って欲しくない箇所も徹底的にマスキングをしていきます。ヘッドライト等が曇ってしまっている場合は、最後に専用の研磨剤で磨き
クリアな状態に戻す作業を実施します。 ドアアウターハンドル部分のモールも傷付けないようにしっかりとマスキング。 ボンネット部分の傷になります。
随分と深く引っ掻いたような傷になっていますが、これから磨き上げて綺麗に塗装面を整えていきます。薄く膜が張ったようなぼやけた印象と細かい傷がボディの至る箇所に付いています。 まずはタオルバフと一番研磨力の強い研磨剤を使用し、粗研磨をし傷を除去していきます。
クリア層を一気に平滑するには必要な作業工程の一つですが
無駄にクリア層を削ってしまったり、塗装面に焼き付けを起こさないように
細心の注意を払うという事はもちろんの事、
粗研磨の場合、タオルバフ自体が塗装面にオーロラのような傷を同時に付けていってしまうので
塗装面の状態の把握、どれくらい削り込んでいけば良いかの判断等、技術だけでなく
知識・経験も必要になってくる作業になります。粗研磨が終了し、目に見えていた傷は全て取れました。
素人目に見れば、これでも十分に綺麗になったと感じる仕上がりです。
安価なコーティング作業は、この一工程でコーティング剤を塗布し作業は終了になります。 ですが、
タオルバフで仕上げた状態で、スポットライトを車体に当てると
このように磨き傷が浮き上がり、車全体がぼやける印象を受けます。
これは、オーロラ傷によって車体全体の輪郭がぼやけ、白っ茶けて見えてしまう事で起こります。
ここからは段階的に使用するバフをソフトなものに変更しつつ、研磨剤も徐々に細目に変えていき
オーロラ傷を消していく作業になります。ポリッシャーもシングルアクションメインからダブルアクションメインへと変えていき
パネル毎に丁寧に作業を進めていきます。 良い艶が出てきたのが分かります。
最終的には極細目の研磨剤を使用し、クリア層を更に平滑にし、
しっとりとした艶が出るように磨き上げていきます。 通常のバフが入らない箇所は、サイズの小さいポリッシャーを使用し磨いていきます。錆の出ているマフラー部分も良く磨き、錆を落とします。 このように綺麗に仕上がりました。 目に見える箇所が綺麗に仕上がっているのは当たり前です。
こういった下廻り部分も念入りにポリッシュしていきます。 リアバンパー下部、この部分もタールやピッチ等、道路からのはね返りで汚れが付着しやすく
汚れが固着している事が多い箇所です。
こういった箇所も見逃さないように作業を進めます。ポリッシュ作業の全工程が終わり、塗装面の仕上がりチェック。
問題が無い事を確認しウェルムを施工。
この時点でのグロスチェッカーでの数値は87。
ウェルム施工によって色の深みと艶がどこまでランクアップするか楽しみです。 塗布後しばらくは水で濡れないように屋内に保管しておきます。アルミホイールにもウェルム施工。 もちろん施工前にピアスボルト内に入り込んだダスト等の汚れまでしっかりと除去し
施工しています。 ルームクリーニングを実施。
ルームクリーニング専用の洗剤でシートを洗浄していきます。 左半分が洗浄後、拡大していただくと非常に綺麗になっているのが分かります。 洗浄後はこの通り真っ黒の状態に。 コーティング後の最終グロスチェック。
満足のいく結果ではないでしょうか。
ポリッシュ作業に何処まで手間をかけていくかが、美しく仕上げていく為の大事なポイントになります。
傷や汚れの付き具合により、ポリッシュ作業の工程は変わってきますので
実際に車を拝見しないと、はっきりとした金額や納期がお答えできない事も多い作業ですが
実車を拝見させていただければ、その場でお見積りは可能です。
お気軽にお問い合わせ下さい。
2013年10月31日