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MAINTENANCE REPORT

【E36 318is】ルーフライニング・各ピラー内装張替え交換修理【120,000Km】

今回のメンテナンスレポートはE36 318isクーペのルーフライニング・各ピラー内装張替交換修理です。走行距離は120,000km。
内装の剥がれは古いモデルの欧州車に多く、ライニングベース内部のスポンジ素材が分解し表面生地がたるんでくるという
放置すると見た目も悪く、分解したスポンジも粉塵のように室内に舞う事もありますので、健康的にもどうかな…といった症状ですね。
内装を確認すると後部の天井は剥離して垂れ下がり、その影響でバックミラーからの後方の視界が気になります。後方から見るとルーフライニングが大きく垂れ下がってしまっている様子がわかりますね。サンルーフ部の内装も張替える為、ルーフライニングと共にパーツを取り外しておきます。取り外したルーフライニング。クーペモデルはドアから車外に取り出しできますが
セダンなどはFRウィンドウどちらかの取り外しが必要です。
ライニングは剥がれた部分を貼り直すのではなく、古いライニングを全て剥がしてから新しい生地へ張替えを行います。ルーフライニングを取り外した状態。
ルーフライニングの古い生地を剥がすと接着されているスポンジが劣化でボロボロになっており、
このままの状態では上手く接着する事は出来ない為、古い劣化したスポンジを全て除去するのですが、
簡単に除去する事は難しく手間や時間の掛かる作業で、少しでもスポンジが残ってしまうと、
しっかりと接着されないだけでなく短期間で再び剥がれてしまう事がある為、
スポンジの除去等の施工を行う際は非常に根気のいる丁寧な作業が必要です。劣化したスポンジや残った接着剤等を時間を掛けて丁寧に全て除去し、張替えの準備が完了。
手で触って、粘着力が無くなればOKですね。
この下処理をしっかり施工するかしないかで仕上がりや耐久性が大きく変わります。生地の隅までしっかりと接着剤を塗布してから、しわにならない様に注意を払いながら慎重に生地を接着していきます。
接着剤が塗布されてない箇所が少しでもあると、そこから徐々に内装が剥離してしまう為、
接着剤の量や塗布する範囲、接着前の乾燥時間等を考慮しながら作業を行う事が大切です。
接着剤を塗布後に多少乾燥させてから接着するのですが、塗布後直ぐに接着してしまうと、
生地のスポンジが接着剤を吸ってしまい、布生地部分へ浸み出してしまうことがある為、施工の際は注意が必要です。
生地は純正タイプからアルカンターラなど様々種類がありますので、
室内の雰囲気を変えたい方等は他の素材や違う色へ変更する事も可能です。ベースのボードに合わせて各部の生地をカットしルーフライニングの張替えが完了。サンルーフの内装生地を張替えます。
現状は剥離して多少生地が浮きが出てしまっている状態。ルーフライニングと同様に古い生地を剥がして丁寧に下地の処理を行います。新しい生地へ張替えてサンルーフ部の作業が完了。新旧のサンルーフスイッチパネル部は新品部品のデリバリーがあるので交換。
新しい生地へ張替えたルーフライニング・サンルーフ・サンルーフスイッチパネルを装着。サンルーフスイッチパネル部も違和感無いですね。次に各ピラーの内装の交換です。
新旧のAピラー。
運転していて1番目に入りやすい箇所なので、浮いてしまっていると非常に気になる箇所だと思います。Cピラー部は所々内装生地がポコポコと浮いてしまっている状態。Cピラーの左右の内装生地を外します。
新旧のBピラートリムカバー。
Bピラーは内装生地が貼られているのではなく樹脂製のカバーが装着されており、割れている車が多いですね。
新旧のCピラー。
こちらもAピラー同様に交換。新しいCピラー内装を装着。 新しいBピラートリムカバーを装着。全ての作業を終えたらテストランを行って、室内から異音などが出ていないかを確認し納車となりました。

2022年09月12日