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MAINTENANCE REPORT

【E36 B3 3.0/1】法定12か月点検&メンテナンス【34,000Km】

12953507b4ee447cE36 B3 3.0/1が法定12か月点検で入庫致しました。
当社で販売した車輛で、納車してちょうど一年が経過したので
点検とメンテナンスを実施致します。 15553507b537583f納車整備時にATF交換を実施し、4,000Kmを走行。
テストラン時、シフトチェンジのタイミングに微妙な違和感を感じたので
オーナーと打ち合わせし、ATFの交換を実施。 21753507b588205e交換は全量交換で行います。
ATFの色だけを見れば、まだ綺麗なのでは?と思うかもしれませんが
コンディションが良好な状態を10とし、乗っているオーナー自身が
常に10のコンディションを求める方であれば
交換サイクルの早い遅いは関係ないでしょうね。
その10のコンディションを保つ為に、どうすれば良いのかをプロである私達が考え
その方法を的確にオーナーにお伝えしていきます。17653507b5cc7719内部のATFを出来るだけ排出する為、この状態で、一晩放置します。 35653507b620bfe4オイルパン底部に大きな金属片がないか、マグネットに付着したスラッジからは
ATの状態をうかがい知る情報を読み取る事が出来ますので
しっかりとチェックし、問題が無いかを確認後に洗浄していきます。 28253507bec4e25fATエレメントとオイルパンガスケットは当然新品に交換します。 14953507bf13aea9排出が十分行われたのちATエレメントを取り付け。 74453507bf6ea3da洗浄前のマグネットと比較すると、スラッジが随分付着していたのが分かりますね。 14053507bfd7b66cある程度のATFを注入し、テスターを使用しATF温度を見ながら
油面調整を行っていきます。 11053507c01c99c3何度かのテストランと油面調整を行い、ATF交換作業は完了になります。 15953507c6d086a5デフサイドシールからのオイル漏れ。
今回は左からの漏れのみ見られ、右側は問題無しでしたが
左右同時に交換を実施します。 14553507c71eb86e『早期発見』『早期治療』
人の体と同じく、車の修理も基本的に変わりませんね。
『まだ交換しなくて大丈夫。』
そう言われて放置してしまった結果、数万円で直ったものが十倍以上の金額がかかってしまった・・・
何て車も多く見てきています。 80553507c7ad577aドライブシャフトを外してオイルシールを確認すると、シール下側がめくれあがっているのが
確認出来ますね。 54253507c802fbe0フランジごと取り外し、オイルシールを交換していきます。16253507c86af6e4右側も同様に交換します。
デフオイルの汚れは少なかったので、今回は交換無しです。 24153507dc44ee7a普段目の届きにくい箇所も当然点検していきます。 70953507dc9f1c7bアイドルバルブのインテーク側につながるホースが劣化で割れてしまっているので交換します。
また、ブローバイホースからのオイル滲みが酷い状態だったので、こちらも交換。15553507dce987f1ブローバイホースは、エンジン内部に溜まったブローバイガスを抜く為に
シリンダーヘッドから、ブローバイホースを使ってインテーク(吸気側)の配管や
エアクリーナーつまり吸入空気に混ぜて戻す為に必要なパーツになります。
ブローバイガスとは未燃焼ガスが燃焼室から下(オイルパン側)に吹き抜けてしまったもので
ピストンリングの機能が低下したり、シリンダーの磨耗が激しくなるにつれて
多くなる傾向にあります。また、高回転になればなるほど大量に発生します。
M3やALPINAでは基本的に発生量は多いと見て良いでしょう。
また、ブロ-バイガスによる内部圧力が大きくなると、
オイルレベルゲージやクランクシャフト前後のオイルシールを押し出したりして、
オイル漏れを誘発する事もあります。
今回のように、ブローバイホースからのオイル滲みが多く見られる場合、
吸気系統のスロットル廻りやセンサーを汚したりして
エンジン不調を発生させることもありますので、
定期的にチェックし、あまりにも汚れが酷い場合は交換、もしくは清掃をする事をおすすめします。16553507dd3df19d全ての作業が終了し、テストランと最終チェックを行います。 1505355afc1e57a8定期点検記録簿に作業事項を記入し、オーナーにお渡ししております。 

2014年04月18日