【E36 B3 3.0/1】法定24か月点検&車検整備【131,000Km】
E36 B3 3.0/1が車検整備で入庫致しました。
オーナーは宮城県にお住いの方で、遠路はるばる当社までのご来店、非常にありがたい事です。
走行距離は131,000Km、お預かりをし各部の点検をしメンテナンスメニューを打ち合わせさせていただきました。
今回のメンテナンスメニューは各部のオイル交換、エンジンオイル漏れ修理、プラグ交換
ミッションセンタートンネルインシュレーター修理、エンジンマウント交換
サーモスタット、ウォーターポンプ交換、エアクリーナー交換をメニューとして作成し実施となりました。まずはエンジンオイル漏れの修理。
ヘッドカバーからの漏れなのですが、この状態では漏れているかどうかの確認は困難ですね。このように鏡を使用し、一箇所一箇所を点検していきオイル漏れ箇所を特定していきます。
この程度の漏れであれば、機能的に問題はありませんが
酷くなると漏れたオイルがエキマニに付着しオイルが燃え、危険な状態になりますので
そうなる前に修理を行う事をおすすめしております。 早速、ガスケットの交換を開始します。
イグニッションコイルは取り外し、一つ一つ機能点検を実施し問題が無いかを確認します。このようにプラグホールにオイルが溜まってしまうと、
いずれ正常な点火が出来なくなってしまいますので
こういった点もこまかく定期的にチェックした方が良いでしょう。 走行距離131,000Kmと感じさせない予想以上の綺麗さを保っていますね。
こうやってヘッドカバーを外し、カム周辺の状態を確認すると
その車がどのように扱われてきたかが、良く分かりますね。 ヘッドカバー、プラグホールのガスケットを交換するのは当然ですが
ヘッドカバーを固定するボルトのラバーシールもしっかりと交換します。
このラバーシールは比較的痩せやすく、交換しないと
この部分からオイル漏れが発生しやすくなりますので注意が必要です。 同時にプラグを交換。DENSOとNGKでメーカーは異なりますが、同タイプのイリジウムプラグに交換します。
新品と比較すると、電極にカーボンスラッジが多く付着しているのが分かりますね。
ちなみに2年間使用したプラグになります。 ミッションセンタートンネルのインシュレーターが剥がれてしまう現象はE36モデルでは良く見られます。
難燃性の素材が使用されていますが、マフラーの熱で被害が広がったり、プロペラシャフトに
接触して巻き込まれたりと、走行に危険を生じる可能性もある部分なので
本来であれば交換するのが望ましいのですが、残念ながらパーツが廃番になっていますので
補修を行います。 マフラーを取り外して、綺麗に切り取りしていきます。 仕上げはアルミテープをしっかりと貼り補修完了です。 エンジンマウントの交換。
エンジンの支持だけでなく、急加速急減速時の振動や騒音を抑える為に
非常に重要なパーツの一つになります。
写真のようにマウント底部周辺にヒビ割れが多く確認出来る状態であれば交換時期と思って良いでしょう。 水廻りの予防整備ですね。
特に不具合が出ていたわけではありませんが、前回交換時からの年数と走行距離から
交換をおすすめしました。
サーモスタット、サーモケース、ウォーターポンプの交換になります。
これからの季節、非常に重要なパーツのひとつになります。
水廻りの点検がまだの方はお早めに。 交換後に冷却水を補充するのではなく、しっかりと交換を実施。 各部のオイル交換をした事もあり、テストランでは気持ち良く走る事が出来ました。 納車当日にメーター不具合で、お待たせしてしまい申し訳御座いませんでした。
何かあった場合は当社から引取りも可能ですので、またお会いできるのを楽しみにしております。
2014年04月25日