【E30 M3】メータートリップギア交換【140,000Km】
ワンオーナー、140,000KmのE30 M3が修理で初入庫。
色褪せが見られない鮮やかなレッドからも管理の良さをうかがい知る事が出来ますね。
今回はメータートリップギア修理の為入庫となりました。 メーター取り外し。
古い車の場合、コネクターロックの硬化が進んでいる事も多いので
取り外しには細心の注意を払いながら行います。
また、コネクターにつながる配線被覆の硬化が見られる場合は
そのままにしておくとショートし、電装系統にトラブルが出る事もありますので
そういった点にも注意深く目を向ける必要性がありますね。 今のモデルに比べれば、単純な構造ですが静電気に気を付けながら・・・ E30モデルでは定番ともいえる症状ですね。
経年によって樹脂製のギアの硬化によって歯部分の噛み合い箇所の破損が進みます。 交換時は必ず3枚1セットで交換します。
E30モデルではVDO社、MOTO社と2社のメーターが存在しますので、
メーカーに合ったギアを用意する必要があります。 ギアをセットする前にマイクロロン プレシジョンオイラーを使用し
メーター内部の可動部に少しだけ注油します。
テスターにつなぐとすぐに分かるのですが、実際のエンジン回転数や速度のズレが
メーターの動きに出てしまっている車も多く(もちろん車輛側に問題が無い状態)
そういった際に注油するとメーター動作が、正常な動きに戻る事もありますので
メーターを分解した際の、ちょっとした一工夫を加える作業を実施しております。
かなりシビアな作業になり、DIYでするにはメーター誤作動の危険も考えられるので
何処に注油するかは企業秘密という事に。 メーターを組み直し、セットしていきます。 コネクターをカチッとロックしていき、オド、トリップメーターだけでなく
メーター全てが正常に機能する事を確認して作業は終了です。
こういったメーター類を含めた電装系統の修理は
古くなればなるほど脱着分解に気を使う作業のひとつになります。
2014年05月13日