【E46 M3】事故板金塗装・足廻り修理【Automobile Insurance】
E46 M3が事故で修理入庫。
高速道路走行中に隣の車線を走行していた車が接近してきて
左側面をぶつけられてしまったという事故でした。
幸い双方に大きな怪我はなかったようで、その点に関しては不幸中の幸いでしたね。 相手が保険を使用するとの事なので、保険会社との修理交渉は当社が全て行います。
かすめるように接触したようですが、かなり広範囲にダメージを負っているのが分かります。
フロントバンパー、フロントフェンダー、フロント左アルミホイール 左ドア 左リアクォーター。
アルミホイールに大きなダメージがあるのが気になったので、テストランをしたところ
足廻りにもダメージがあるようなので、現状復帰が大前提な旨を保険会社アジャスターに伝え
話し合いもスムーズに終了し、早速修理開始です。 外さなくてはいけないパーツは全て外し、作業を進めます。 クォーターガラス、リアバンパー、テールライト等も当然取り外し。 板金作業。
板金パテの使用は出来るだけ少なくし、M3のディテールの美しさの象徴でもある
フェンダーラインを整えていきます。
新たに塗装する部分の肌目や色合いが塗装しない部位と変わらないように
下地を整えていく事が重要なポイントになるわけですが、
パテを多く使用してしまうような板金作業をしてしまうと、
修理後しばらくするとパテ目が浮き出てきてしまうような酷い仕上がりになってしまいます。
どのような仕事にも言える事でしょうが
目で見える部分より、その下地を作る為の作業の正確さや緻密さが
仕上がりの美しさを左右する事は言うまでもありません。 板金作業が終わり、塗装作業に。 塗装ブースを使用しての塗装。
細かいチリすら舞わないように注意を払い、ブース内の温度を一気に上昇させ仕上げていきます。
R-M社の塗料を使用。国産の塗料と比べると、仕上がり時の美しさが全く違います。
もちろん一流の板金職人が下地を仕上げ、一流の塗装職人が吹き付けを行う事によって
真価を発揮するわけですが。塗装が終わり、フロントバンパーレインフォースメントの交換。
後期はカーボンフォースメントを使用しています。 前期モデルと比べて軽量化、車体剛性も向上していますが
外からの衝撃の入力角度が悪いと、あっという間に割れてしまうので
後期モデルのフロント破損の場合は注意してチェックした方が良いですね。
稀にバンパーは交換しているけれど、レインフォースはそのまま・・・なんて車も見かけます。こういったショートパーツは消耗品です。
一度でも取り外したら使用できませんので必ず交換。
板金塗装が終了し、足廻りの修理を進めていきます。
ロアコントロールアームの交換。
M3はE46モデルからアルミ製のパーツがあちこちに使用されており
軽量化に一役買っている訳ですが
先ほどのカーボンフォースメントと同様に、ちょっとした衝撃で曲がってしまったり
割れてしまったりというデメリットも持ち合わせます。スウィングサポートも交換。ロアコンブッシュも交換です。
事故のあった左側のみの交換では無く、左右共に交換です。
左側のみの交換では、発進時や停止時、コーナーリング時に必ず支障が出ますので
こういった点も保険会社としっかりと打ち合わせをしていく必要があるでしょう。
もちろん、何故交換しなくてはいけないのか。
という理由を説明する為の経験や知識が交渉する側に豊富である事も重要です。
フロントアンダーガードの取り付けボルトも新品に交換します。
この部分のボルトは再使用すると破断する可能性が高いので
メーカーからも再使用不可の指示が出ています。 アルミも綺麗にリペア。 最後に4輪アライメントの測定と調整。 微調整しながらテストランをし、直進安定性をはじめ車全体の挙動に問題が無いかを確認していき
事故前の状態に戻していきます。
板金塗装箇所も綺麗になり 当社でメンテナンス直後での事故だったので、こちらも少々凹みましたが
破損箇所の全てが綺麗に原状復帰できたので良かったです。
どんなに気を付けていても、車を乗っている限りは事故の可能性はゼロにはなりませんが
もし事故に合ってしまった場合の車の修理に関しては、
オーナーの手を煩わせるような事は無く、スムーズに打ち合わせや交渉を行っております。
事故等で愛車をきちんと原状復帰したいという方は、
保険・実費に関わらずお気軽にご相談下さい。
2014年06月14日