【ストック車輌紹介】87y E30 M3 ダイヤモンドブラック 42,000Km ディーラー車【レストアFile.No8】
8回目を迎えた87y M3レストアレポートになりますが
先日ほぼ完成の域まで到達致しました。
File.No7はコチラになります。
約一年半の時間を費やし、レストアされたM3なのでご紹介するには一回のブログでは
収まりきらないボリュームになりますので、下廻り、内装、外装&エンジンルームと
計3回に渡りFileNo.10にて完結する予定になります。
それでは大きなパーツだけでなく、
オリジナルのボルトナット一本一本にまでこだわった87y M3の下廻り編スタートです。
じっくりとご覧になって下さい。下廻りフロアは既存のアンダーコートを全て剥離し、腐りのあった運転席フロア部分は
新たに板金処理を施した上で再度、アンダーコートで仕上げを行っています。
アンダーコート剤も弾性のある品質の高いものを吹き付けで行っておりますので
新車時以上の防錆能力を発揮してくれるでしょう。
マフラーは当然の事、マフラー遮熱板、それを取り付けるクリップ類まで新品パーツを使用。
まずはフロント廻りから。足廻りも当然全てのブッシュ、ショックアブソーバーが新品になっております。
ブレーキライン、ブレーキラインを取り付けるクリップ、
そのクリップを取り付けているビスにも注目してみて下さい。リアセクション。
M3のリアアクスルキャリアはその構造上、経年と走行距離で変形してしまい、
リアのキャンバー角度が正確に取れなく、タイヤの異常偏摩耗が進む事がありますが
そういった点にも対策を施し組み上げております。マフラーは純正品を使用。
下廻りは水がかかりやすいところでもありますから
リアバンパーを固定するビス類は錆が出ないよう、防錆処理をし取り付けを行っています。 ファイナルは3.64をチョイス。
2.3Lの排気量と公道での使い勝手を考えれば、乗りやすい組み合わせでしょう。
フューエルタンクは内部の錆を全て剥離させ、再度塗装を行っており
タンク内の錆によって起こりがちな燃料系統トラブルの心配は無いでしょう。
M3専門店がフルレストアしたE30 M3。
車の何処を見ても、新車と見紛う仕上がりを目指して、一年半の時間を費やしレストアをしたM3になります。
もちろん、当時の雰囲気を第一に考えパーツの質感や輝きをも考慮し、
一点一点の素材のチョイスやクオリティにも頭を悩ませました。
また、E30 M3の純正パーツの入手も世界中のルートを開拓し、
こまかいパーツひとつをとっても妥協せずに綿密な計画の元で仕上げていった一台です。多くを語るより、一枚一枚写真をじっくりとご覧になっていただき
仕上がりのこだわりやクオリティの高さを感じていただきたい一台です。
次回は内装をお届け致します。
2014年07月15日